山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

村の宮廷女官は韓国人花嫁

2006-02-22 07:20:10 | 街づくり
 新庄市方面から国道47号を西に進み、戸沢村に入って間もなく、右手に最上川、左手に異国情緒たっぷりの色彩の建物群が現れる。これが道の駅を含む「高麗館」である。
 戸沢村は農林業以外には最上川観光くらいしか産業がなく、嫁不足も深刻化していたが、1980年後半の「世界青年年」を契機に若者たちによる韓国との交流が盛んになり、多くの韓国人女性が村の男性に嫁ぐようになった。やがて彼女たち相互の交流の中から故郷の食文化等を村の他の住民に伝える機会が増え、韓国文化を広く紹介する施設建設の気運が湧き上がり、こうして高麗館は平成9年に開館した。
 一時は客足が減少したこともあったが、韓流ブームで再び賑わいを見せているようだ。
 こうして彼女たちは村に住みながら高麗館(まるでTVドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の宮殿さながら)を訪れる日本各地からの旅行者に故国の食文化等を伝える文化大使となっており、特に「戸沢流キムチ」はすっかりブランド化している。

 ※ 上の写真は下記の戸沢村のホームページより
   高麗館の他の写真および詳細は下記ホームページでご覧あれ。
http://www.vill.tozawa.yamagata.jp/korai/korai.html

 ※園児2名惨殺の容疑者(2月19日の記事)は同国人女性との交流はあったのだろうか。ただし同じ中国国籍者でも、出身地や出身民族が異なれば必ずしも同胞意識が強いとは限らないようだ。彼女の場合は出身地(ハルピン)や氏名から察すれば、或いは朝鮮系の可能性もある。戸沢村の韓国人女性たちは互いに子育ての悩みなど打ち明けあったようだ。
※鄭容疑者はやはり朝鮮族出身であった。長浜市で朝鮮語通訳をめざしたが、ほとんど仕事がなかったという。戸沢村に移住していれば友人も多くできて良かったのにと思われてならない。(2月25日付記)

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