山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

やっと視野に入った成沢の城山

2010-07-09 03:41:20 | 郷土史
 成沢城については6月26日と7月2日にも記事にしたが、旧本丸部分の山頂からの眺望は抜群だが、高く伸びた樹木がなければ、眺望はもっと素晴らしかったに違いない。
「樹木がなければ」などと勝手なことを述べたようだが、山城が山城として機能するには樹木など極力無い方がよかったのである。
 特に敵兵が襲来した場合は樹木は「敵兵隠し」になるからである。
 さ~て、成沢城跡を下界から撮影しようと思い、麓に下りたが、むろん直下の麓には昔からの民家が建ち並び、城跡は山頂など上の方の部分だけがほんの少しだけ眺められる程度であるが、麓からだいぶ離れ、片側2車線の国道13号の反対側(西側)の歩道に立っても国道の東側には国道事務所のビルや学校などばかりでなく、スーパーなどの様々な商業施設や自動車の販売店などが連綿として建ち並び、城跡の全容(とは言っても上部の70%以上)をカメラのファインダーに収められる場所は歩けども歩けども見つからず、20分以上歩いてようやく立ち止まることができたのが写真の位置である。
 昔の旅人や忍びの者たちは成沢城に見下ろされながら北は山形城下へ、南は上山城下や米沢へと足を進めたことであろう。
 ただし、最上家の改易により、この城は廃城となった。

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