前回記事を参照していただきたい。
前回記事のタイトルは「歴史ある旅館・・・」である。
その山形市中心市街地にかつて在りし元の歴史ある旅館の玄関屋根の部分だけが蔵王国定公園内の古美術館的観光施設に移築されたことを前回記事で紹介した。
そして、今回はその「歴史ある旅館」があった場所の現在の姿が下の写真である。
なんとも僅かなりとも「歴史性」を感じさせる景観とは言い難い写真であり、真っ正直に言うなら、まことに殺風景で無骨きわまりない、そして無味乾燥な景観でしかない。
それでもこの景観に対して敢えて「歴史」を語るなら、真ん中の小さな建物は銀行のATMとして何年間働いていたが、銀行の都合で現在はその業務を停止し、単なる空き箱と変貌したことくらいである。
そして周囲は駐車施設としての機能がますます強化されているが、だからといってこれが将来「世界遺産」になるようなことは間違ってもありえないであろう。
さて、その現在は蔵王国定公園内にある玄関の破風屋根の部分はかつて現在の銀行ATM建屋があるあたりに在ったのだから、「里帰り」の姿を空想してみた。 ↓