年末なのに不景気な景観で失礼!
いつ供用開始できるかわからない市街地の工事休止の新設道路。前方のガードレールの向こうには歩道付設のゆったりした新しい道路が開通しているが、走る車はほとんど見当たらない。更にその先は行き止まりになっているが、いつかはぶち抜く計画があるものの建設は未だ開始すらしていない。これは住宅密集地域を貫くのだから、トンネルを掘りぬくよりも困難な事業であろう。また、カメラの後方には寺院と墓地があり、これを動かすのも難事業である。
全路線が開通するなら既に完成した部分の道路も利用度がかなり高くなるであろう。だが、全線開通までにはどうやらかなりの年月がかかることになりそうだ。
しかしこの古い市街地での道路新設にはどんなメリットがあるのか。
中心商店街を通る旧国道13号(現国道112号)の渋滞解消のために東郊外にバイパスを建設し、現在の国道13号となり、さらに車線も増設したが、渋滞が慢性化して既に久しい。だから旧市街地に「バイパスのバイパス」が必要になっているようだ。工事費用もさることながら、市街地だけに用地購入費も住宅等の移転補償費もきわめて巨額になろう。
そこまでして全路線を開通させたとしても、沿道市街地に活性化をもたらす保証はどこにもない。ただ高速度の通過車両が多くなるだけである。むしろ高齢者等の歩行者が広い道路を横断するのは困難かつ恐怖で、地域の分断化が進む。
道路特定財源は限定的ながらも一般財源化していく趨勢は変わらないだろうから、この道路の工事再開の費用拠出も困難になろう。
道路特定財源を道路新設や拡幅などにのみ使うべきという考え方はおかしい。とりわけクルマの使用は環境と社会に対する負荷(※)はきわめて大きいゆえに、それらの負荷の「補正」のためにこそ使われるべきではないか。
※ 地球温暖化と気候激変、大気汚染、騒音、事故、公共交通の減退、
中心市街地の空洞化と街並み崩壊、子どもの遊び場喪失、高齢者の孤立など
いつ供用開始できるかわからない市街地の工事休止の新設道路。前方のガードレールの向こうには歩道付設のゆったりした新しい道路が開通しているが、走る車はほとんど見当たらない。更にその先は行き止まりになっているが、いつかはぶち抜く計画があるものの建設は未だ開始すらしていない。これは住宅密集地域を貫くのだから、トンネルを掘りぬくよりも困難な事業であろう。また、カメラの後方には寺院と墓地があり、これを動かすのも難事業である。
全路線が開通するなら既に完成した部分の道路も利用度がかなり高くなるであろう。だが、全線開通までにはどうやらかなりの年月がかかることになりそうだ。
しかしこの古い市街地での道路新設にはどんなメリットがあるのか。
中心商店街を通る旧国道13号(現国道112号)の渋滞解消のために東郊外にバイパスを建設し、現在の国道13号となり、さらに車線も増設したが、渋滞が慢性化して既に久しい。だから旧市街地に「バイパスのバイパス」が必要になっているようだ。工事費用もさることながら、市街地だけに用地購入費も住宅等の移転補償費もきわめて巨額になろう。
そこまでして全路線を開通させたとしても、沿道市街地に活性化をもたらす保証はどこにもない。ただ高速度の通過車両が多くなるだけである。むしろ高齢者等の歩行者が広い道路を横断するのは困難かつ恐怖で、地域の分断化が進む。
道路特定財源は限定的ながらも一般財源化していく趨勢は変わらないだろうから、この道路の工事再開の費用拠出も困難になろう。
道路特定財源を道路新設や拡幅などにのみ使うべきという考え方はおかしい。とりわけクルマの使用は環境と社会に対する負荷(※)はきわめて大きいゆえに、それらの負荷の「補正」のためにこそ使われるべきではないか。
※ 地球温暖化と気候激変、大気汚染、騒音、事故、公共交通の減退、
中心市街地の空洞化と街並み崩壊、子どもの遊び場喪失、高齢者の孤立など