山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

世界史を学ばざる者、山形に住むべからず

2006-10-27 21:03:54 | Weblog

 ↑ 中央アジア・サマルカンドのイスラム寺院(写真は関連HPより)
   ↓ 山形市高瀬地区で咲き誇る紅花(7月)

 必修科目である世界史を履修漏れにしていた高校が多数発覚し、大きな問題になっている。これは特に大学受験優先を方針にしている高校ほど顕著であるらしい。つまり世界史や他の必修学科である保健、情報などが受験科目にない場合が多いことによるようだ。
 こんなことだから外国の歴史も知らぬままに海外旅行にでかけて大恥をかいたり、連日のようにニュースでイラクやレバノンの動乱が伝えられても何処にあるかも答えられない若者が多いわけである。
 大学に進学する者ほど、つまり“学士様”ほど世界史に疎くなるなんて文化国家ニッポンの名が泣いてしまう。
 首都圏から離れた山形のような所でも世界史抜きには歴史や産業は語れないのである。江戸時代から明治初期にかけて山形の経済を大きく支えた紅花も起源はエジプトなど北アフリカにあると言われ、シルクロードを通して山形の地に伝来したからである。「雛人形王国」としての山形盆地は京都など上方への紅花出荷の見返りであり、山形の豪商・豪農の文化はやはり世界史と切り離せないのである。
コメント (3)
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