昨夜は舞(11期生・某県小学校教師)と卓(14期生・パナソニック電器)のお母さんから差し入れ。
舞や卓の従兄弟、お母さんからすれば弟の息子の敬太に活を入れる目的もあったはず。
その敬太、塾に密航してから二ヶ月で偏差値を10ほど上げてきた。
折り悪く、そのときの俺ははといえばスラム街のベッドに沈没。
後で敬太から報告を受けて、「なんで起こせへんねん。もう、使えへんやっちゃなあ!」
偏差値10上昇と機転の効きように因果関係は一切認められない。
就職面接が甚だ不安だ。
亜里(津高2年)が尋ねる、「文人君の送り出し、どうしましょう」
「ゆっくり余韻に浸れるような受験じゃない。大げさなのはいい、時間がもったいない。ただ、三重中学受験の前夜は、文人が帰宅する際に高校生皆で見送るていどでいいだろう」
「分かりました」
深夜になり買出し。
高校生の食欲旺盛さに社会人から差し入れのカップ麺系がみるみる間になくなっていく。
資金は娘から初めて貰ったお年玉。
今年の元旦、社会人一年目のめい(18期生・保育園勤務)から貰ったお年玉だ。
深夜のマックス・ヴァリューでカップ麺を漁る。
塾に戻ると竜太(18期生・浪人)だけ。
「文人はどうしたんですか」と竜太。
「今夜は征子さん(文人の祖母)宅で泊まることになっている」
「じゃあ、塾へのお泊りは」
「終わった」
竜太がホワイトボードを一瞥。
そこには『中学受験まで・・・明日』とある。
れい(18期生・三重大学教育学部1年)の字だ。
「仕上がりは」
「・・・よくない。今まで三重中学受験者を一人も落としていないが、今回は合格するにはいくつかの幸運が必要だ」
「そりゃ、センターを受ける俺たちにも言えますね」
「今さら考えても仕方がない。できるだけのことをした・・・その実感がツキを呼ぶはずだ」
お菓子系は一瞬なれど、さすがに大量の差し入れ、お握り系が残っている。
冷蔵庫を開けた。
さすがに冷蔵庫を開けるのが怖い・・・とまではいってない。
おでんセットを取り出す。
文人がお腹がすいた時のために買い込んでおいたもの。
おでんの具を一人鍋に入れて火をかける。
日本酒をなめながら三重中学の過去問に目を這わせる。
風が強い。
午前10時に文人がやって来る。
髪の毛がサラサラだ・・・一週間ぶりに風呂に入ったのだろう。
明日から私立中学三連荘。
文人のオーラスが始まった。
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