皆さんは手土産を渡す時、どのような言葉を添えて渡していますか?
昔から定番となっているのは「つまらないものですが・・・」と、へりくだった言い方ですが、最近は、「形式的で古い」「返って失礼になる」「そんなに謙遜しなくてもいいのでは?」という意見があるようです。
そこで調べてみると、ある調査によれば、この言い方をおかしいと思う人が、男性で33%、女性で46%に上っており、時代にそぐわなくなってきていると感じる人もいると言うことです。
しかし本来、「つまらないものですが・・・」という言葉には、「自分なりに誠意をもって選んだ品ですが、立派なあなたの前ではつまらないものに思えます」という謙遜の意味があり、日本人は最上の贈り物でも「あなたにふさわしい」と言えば相手の品格を傷つけ侮辱になると捉えて、品物の値打ちを軽く言うことをよしとしているのです。
反対に、アメリカ人は、よくない品物を差し上げることは、あなたを侮辱することになると捉えるため、品物を誉めそやすそうです。
では、「つまらないもの」に代わる言い方としてどんな言葉がいいのでしょうか?
例えば、「ほんの気持ちなので」とか「心ばかりのものですけど」、「ささやかなものですが」などは、丁寧な印象をあたえ、また、友人や親しい間柄であれば、「人気のお店のものだから」とか「おいしそうだったから」に続けて、「一緒に食べようと思って」と言うのもいいかも知れませんとのことです。
要は、心を込めて選んだ贈り物なので、定番のフレーズに捉われず、気持ちが伝わるように渡すのがいいということです。