尖閣諸島問題で中国が荒唐無稽な主張を始めています。
先月26日にはドイツを訪問中の李克強首相がポツダムで「尖閣諸島は日清戦争で奪い取られたものだ。日本は本来の主権国である中国に返還せねばならない」と講演しています。
これは、領土問題を歴史問題にすり替えようとするためのでっち上げですが、何故、中国がこのような荒唐無稽な主張を思いつくのか?
そこで思い浮かぶのが一つの中国故事です。
中国には「市(いち)に虎あり」という故事があります。
これは、事実でないことでも、言う人が多いと聞く者もいつか信ずるようになるということです。
虎は普通、山にいるもので、町中などにはいません。
しかし、大勢の者が「いる」「いる」と言えば、まさかと思っていてもいつか信じるようになります。
この故事は、どんなにありえないことでも、大勢の人が言い出すと真実になってしまうということを例えているものですが、中国の荒唐無稽な主張は、正にこの故事を実践しようとしているのではないか。
(参考)
「尖閣問題」
尖閣諸島の存在は、古くから日本にも中国にも知られており、中国の明代や清代の文献にも登場していますが、日中どちらのにも、同諸島に住民が居住していた記録はないそうです。
その後、尖閣諸島を探検した日本人の古賀辰四郎氏が1885年に同島の貸与願いを申請し、日本政府は、沖縄県などを通じてたびたび現地調査をおこなったうえで、1895年1月の閣議決定で尖閣諸島を日本領に編入したものです。
「歴史的には、この措置が尖閣諸島に対する最初の領有行為となります。
これは、『無主の地』を領有の意思をもって占有する『先占』に当たり、国際法で正当と認められている領土取得の権原のひとつです。
更に中国は1895年から1970年までの75年間、一度も日本の領有に対して異議も抗議も行ってなく、それどころか、1920年に魚釣島付近で遭難した31人の中国漁民を救助した時には、当時の中国の外交機関である中華民国駐長崎領事から贈られた感謝状には、「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」と明記されており、尖閣諸島を日本領土として認めているのです。
中国が領有権を主張し始めたのは1971年に海底資源の存在が明らかになってからのことで、明らかに資源目的の「市に虎あり」そのものではないでしょうか?
束の間
『つかの間』という言葉があります。
「つかの間の休息」のように【ほんのわずかな時間。ちょっとの間】をいう言葉で、漢字では『束の間』と書きます。
今日は「束の間」の語源について調べました。
束の間の「束」は奈良時代の長さの単位で、一束は指4本分の長さ、つまり、一握り分程の短い幅のことを言うのだそうです。
今でも弓道などでは矢の長さを測るとき、八束(やつか)、十束(とつか)などと用いられているそうですが、その幅の長さから時間の長さに例えられて「束の間」が使われるようになったそうです。
安部内閣誕生以来先月まで急上昇した株価は乱高下を繰り返しながら下落し、6月5日に3本目の矢(成長戦略)が放たれると、その内容に力強さが欠けると言うことで、その直後には日経平均株価が3.8%以上も下落しました。
株価の下落は、短期間に急激に上昇した調整局面という見方もありますが、これまでの株価上昇が『束の間』の株高にならないように成長戦略を確実に実行に移すことが求められます。
幸い、北アイルランドで開かれているG8では、昨日の首脳会議で各国からアベノミクスに対する支持が得られたようです。
成長戦略で発表された通り、企業に対する減税や規制緩和などを通じて、設備投資や事業再編を促し、民間主導で景気を回復させて賃金上昇につなげ、以って、財政健全化とデフレ脱却、そして持続的な経済成長を実現して強い日本経済を再構築してほしいものです。
日立の樹
下の巨木、見覚えのある木ですよね。
そうです。1973年(昭和48年)に日立グループのテレビCNで登場した「日立の樹」です。
最近はこのCMソングを余り聞きませんが、リリース当初はよく聴きました。
短い詩にテンポの良いメロディ。
今でもはっきりと覚えており、見慣れない木などを見た時には、自然に「この木なんの木」のメロディが口から出てきます。
今日は懐かしい日立のCMソングをご紹介することにします。
「日立の樹」
「日立の樹」の正式名称はモンキーポッド(monkeypod)と言う中南米を原産とする豆科の植物だそうです。
この樹はハワイ・ホノルルにあるモアナルア・ガーデンと言う私有地の公園に立っているそうで、樹齢は約130年、高さ25m、幅約40m、胴周り(幹)は約7mもある大樹で、枝の葉はシダに似た形をしていて、日の出とともに開き、午後になると閉じ、毎年5月と11月頃の年に2回花を咲かせるそうです。
・日立グループのCMでお馴染みの「日立の樹」です。
「日立の樹」のそばには看板が設置され、日本語と英語の2か国語で書かれたパンフレットが用意されているそうです。
私はまだハワイに行ったことが無いので見ていませんが、読者の皆さん、もしハワイに行かれることがあれば、立ち寄って記念にパンフレットを頂いたら如何でしょうか?
日立グループのCMソングを御存じない方、下記にアクセスしてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=WYNC8JzV5j8
「日立の樹」 作詞・伊藤アキラ
作曲・小林亜星
〽この木なんの木 気になる木
名前も知らない 木ですから
名前も知らない木になるでしょう
この木なんの木 気になる木
見たこともない 木ですから
見たこともない花が咲くでしょう
いつか葉が繁って 幹が大きく育って
根を広げて 森になる日が未来
その日を その日を みんなで待ちましょう
夢見て 夢見て その日を待ちましょう
蝋細工のような花ですが、何の花かお分かりですか?
実は玉サボテンの花なのです。
小さな鉢に植えている玉サボテンが初めて花を咲かせたのでご紹介します。
・蝋細工のような、つやつやした黄色の花です。
大辞林によれば、玉サボテンとは、サボテン科エキノカクタス属の多肉植物で、北米南部からメキシコの乾燥地に九種が生育しているそうです。
茎は球状に肥大し、鋭い刺があります。
近縁の別属で観賞用に栽培される小形・球状のものを含むこともあるようです。
・たった一輪ですが、本体の玉サボテンと比べると不釣り合いなほど大きく、且つ艶やかな花です。
撮影する為に鉢を動かした時、指が別のサボテンに触れて、小さな綿のような刺が刺さりました。
皆さんもサボテンに触る時は手袋をするなどして十分注意してください。
・正面から撮影すると玉サボテンが隠れてしまうくらい大きな花です。
昨日の大阪は久しぶりに雨が降り、熊取でも降水量25.0ミリを記録しました。
カラカラに乾いていた畑には恵みの雨で、当地では殆どの農家で今日から田植えが始まりそうです。
我が家でも胡麻を定植するために、この日を待っていたのですが、苗の生長が早くて待ち切れず、猛暑日が続いていた12日に定植しました。
今日は護摩の定植をご紹介します。
胡麻は日本で使用される99.9%を輸入に頼っているのが現状です。
財務省貿易統計によると、2006年のゴマの輸入量約16万トンに対し、国内生産量は約200トン程度で、全体の僅か0.1%にとどまっています。
その貴重な国産胡麻をせめて自家消費分は自家栽培しようと思い、我が家では毎年植え付けているものです。
・種は直播きせず、まとめて植えて芽だしをし、苗が10㎝ほどになったところで定植していますが、これはその定植用の苗です。
準備していた畝はカラカラに乾いていたので、植える前に水を撒き、定植後にもう一度水遣りをしました。
更に翌朝水遣りを行いましたが、日中の日照りで萎れてしまったので、急遽、寒冷紗を覆うことにしました。
・薄い寒冷紗は余り効果なく、35度を超える日中の気温ではこのように萎れてしまいます。
・厚い寒冷紗は畝の湿り気も保持されて元気に育っています。
今年は3畝に植え付けました。
昨日の慈雨で一息ついたので、もう寒冷紗は必要ないと思います。
「胡麻の栽培方法」
・種蒔きの2週間前に苦土石灰を100g/㎡と堆肥2kg/㎡をいれて耕し、1週間前に化成肥料80g/㎡入れて畝を造ります
・畝幅60cm、株間10cmで2条蒔きとしました。
・種は直播きせず、まとめて植えて芽だしを行いました。1週間程度で出芽します。本葉が2~3枚になったところで定植しました。
・1ヶ月ほどで蕾がつき始め、その後、数日で下部から上部へ順に開花していきます。
・花の後、莢(子房)ができてその中に種子ができます。
・莢が茶色に変色したら摘み取って収穫します。
・よく乾燥させると莢が割れて種子が出てきます
近畿地方は先月28日の梅雨入り以来、雨らしい雨は全く降っていません。
大阪の先月・今月の降雨量は平年の12%ほどで、連日梅雨明けのような真夏日が続いており、昨日と一昨日は2日連続で猛暑日となりました。
大阪南部の熊取も全く同じで、今年も暑い夏が予想されることから、我が家ではゴーヤのグリーンカーテンを設置することにしました。
・9号菊鉢に植えたゴーヤの苗です。
関西電力では、管内の企業や家庭に対して、今夏は数値目標を伴わない節電を要請しており、我が家でもできるだけ節電に努めるべく、グリーンカーテンの準備をしたもので、ゴーヤの苗は昨年同様、菊鉢3鉢へ植えつけました。
・東側の窓に作ったグリーンカーテンの蔓ネットです。
これは南側の窓に作ったグリーンカーテンです。
9号菊鉢に植えたゴーヤの苗は既に10~20㎝ほどになっており、この後、芯を止めて脇芽を出させてます。
蔓が伸びて一日も早く日陰を作り、涼しさを醸し出してくれることを期待したいものです。
「チロリン村」の村長さんのブログには、特別天然記念物のコウノトリが田んぼの中に遊んでいる画像を時々紹介されています。
大阪にはコウノトリは飛来しないのでご紹介は無理ですが、その代わりに国鳥の「雉(きじ)」をご紹介します。
キジは私の畑のすぐ横にある竹やぶに居るようで、時々田んぼの中を歩いているのを見かけます。
当日も竹やぶの方を向いて、盛んに高い声でケーンと鳴いていました。
先日は菜園仲間のTさんが5羽のひなを連れて畑の中を歩いているのを目撃したそうです。
・竹やぶの方を向いて、無事を確かめ合うように鳴いている雄のキジです。
諺に「雉も鳴かずば撃たれまい」とあるように、キジは狩猟鳥となっています。
日本ではそのキジが1947年(昭和22年)3月22日に国鳥に指定されており、国鳥が狩猟対象となっているのは日本だけのようです。
国鳥に選ばれた理由には、「メスは母性愛が強く、ヒナを連れて歩く様子が家族の和を象徴している」ことからのようです。
Tさんが目撃した5羽の雛を連れて歩くところは、正に家族の和だったのでしょう。
・キジの雄です。
キジは民話「桃太郎」ではサルとイヌと共に登場する動物としてよく知られていますが、「ケーン」という鳴き声は「けんもほろろ」と言う言葉の由来となっており、更に、「頭隠して尻隠さず」という諺も、草むらに隠れたつもりのキジの様子に由来しているそうです。
・草丈が高ければ、危険を感じた時、頭を隠すのでしょうね。
オノマトペと言う言葉を聞いたことがありますか?
一昨日のNHKクローズアップ現代を観て、私も初めてこの言葉を知りました。
オノマトペ「onomatopee」とは、擬音語、擬声語を意味するフランス語で、日本語では、“もちもち”とか“ぽってり”など、擬音語、擬声語、擬態語、擬情語などを総称して使われている言葉のようです。
擬声語、擬音語、擬態語と言ってくれれば理解できるのに、わざわざカタカナで「オノマトペ」などと言うものだから、年寄りの私は「新語」とばかり思っていました。
さて、このオノマトペがいま、私たちの周りで“じゅわじゅわ”と増殖しているそうです。
日本人は、目に見えない「音」をあえて文字で表現したり、逆に、目に見える物を「音的な表現」でイメージしたり、とても感性が豊かな民族で、その数は5000語以上、他言語の5倍以上あると言われており、これらのオノマトペを使わないと日本語が成り立たないとまで言われているようです。
番組では、オノマトペが増殖しているコンビニから国会、さらには医療現場からロボット研究の最先端まで訪ね、オノマトペ大増殖の謎を検証していました。
その一部を簡単にご紹介します。
1.コンビニ業界
コンビニ業界では商品名に「もちもち」と付けることによって売り上げが5倍に増えるとの噂があるそうです。
おいしいを感じる言葉ランキングでは、“もちもち”、“もっちり”が年々急上昇しており、短く直感的に伝わるオノマトペがランキングを占めているようです。
2.国会
国会では、オノマトペの使用回数が、20年前には年間14853回だったのが、2011年には、年間38460回と3倍程度に増加しているそうです。
その理由について、ある大学の先生は、オノマトペは豊かな情報を持つと分析しています。
3.医療現場
滋賀医科大学医学部附属病院では、うつ病や不安障害の患者の不安をオノマトペで表現してもらうカウンセリングを行なってるようです。
患者のオノマトペにはそれぞれ全く異なるニュアンスであることから、オノマトペによるカウンセリングは、患者自身が自分の症状に正面から向き合う効果があることも明ら
かとなったそうです。
4.ロボット研究
ロボット研究では、人間と機械のコミュニケーションをより円滑にするための道具としても注目されているそうです。
中京大学のロボットは、オノマトペの音を認識しその響きに近い動きをするように設計されており、将来こうした技術が実用化されれば、人間が様々な機械に対して、より微妙
なニュアンスの司令を出せるようになると期待されています。
ゲスト出演していた大学の教授は、日本語にはオノマトペがたくさん作れるシステムがある。
情感の言葉のオノマトペと論理の言葉が車の両輪のようになり、表現力がどんどん高まっていくのではないか。
と結んでいました。
私たちも何気なく使っていますよね「オノマトペ「を。
例えば、キャンキャン、げらげら、コケコッコーなどは擬音語、イライラとかクスクス、ムラムラ等は擬態語です。
これらは日常会話の中で使っている言葉ですが、これがオノマトペなのです。
「男は度胸 女は愛嬌」と言う諺があります。
この諺は「女は愛嬌 男は度胸」とも言い、男と女の美徳(大事なもの)を端的に示している言葉で、「男は度胸」とは、男にとって大事なのは決断力があって物怖じしないことであり、「女は愛嬌」とは、女にとって大事なことはにこやかで可愛らしい振舞いだと言うことです。
これは男女のあり方を「度胸」と「愛嬌」の「きょう」の語呂合わせで言った言葉で、この後「坊主はお経」と続けて言う事もあります。
この言葉の由来は、世の中が安定した明治時代以降に、度胸のある男や愛嬌のある女が少なくなったことを嘆いて身近な存在を「きょう」という語呂合わせで言われるようになったそうです。
そう言えば昔「タバコ屋の娘」というコミックソングが流行っていましたね。
世の男性はタバコを吸っても吸わなくても、愛嬌のある看板娘見たさにタバコを買いに行っていたのでしょうね。
「タバコ屋の娘」
〽 (男)向こう横丁のタバコやの
(男)可愛い看板娘
(男)年は十八 番茶も出花
(男)愛しじゃないか
(男)いつも煙草を買いに行きゃ
(男)優しい笑顔
(男)だから毎朝毎晩
(男)煙草を買いに行く
(女)この頃毎朝毎晩
(女)煙草を買ってくあの人は
(女)なあんて煙草を のむんでしょ
(女)あきれた人ね
(女)おまけに煙草を渡す時 変な目つき
(女)それでもお店にゃ大事なお客
(女)毎度ありがとう向こう横丁のタバコやの
上善如水
今日は中国故事をご紹介します。
老子の言葉に「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」があります。
この意味は、最も理想的な生き方をしたいなら水に学べと言うことです。
上善とは、もっとも理想的な生き方のことで、そういう生き方をしたいのなら水に学べ、水には学ぶに足る3つの特徴があると言っているものです。
即ち、特徴の
一つ目は、 きわめて柔軟であること。
四角な器に入れれば四角になるし、丸い器に入れれば丸くなる。どのような器にも形をかえて少しも逆らわない。
二つ目は、低いところに身を置くのは誰でもいやがることだが、水は人のいやがる低い所、低い所へと流れていく。
非常に謙虚であり、自分の能力や地位を誇示しようとしない。
三つ目は、急流ともなれば岩をも砕くものすごいエネルギーを秘めている。
このように、人も柔軟・謙虚・秘めたるエネルギーを身につければ理想の生き方に近づけるだろう。と説いているものです。
(参考)
この「上善如水」の原文は次の通りです。
上善如水。 水善利万物、而不争。 処衆人之所悪。故幾於道。
居善地、心善淵、与善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。
夫唯不争、故無尤。
上善は水の如(ごと)し。 水は善(よ)く万物を利して而(しか)も争わず。 衆人の悪(にく)む所に処(お)る。故に道に幾(ちか)し。
居には地を善(よ)しとし、心には淵(えん)なるを善しとし、与(まじわり)には仁を善しとし、言には信を善しとし、正(政)には治を善しとし、事には能を善しとし、動には時を善しとす。
夫(そ)れ唯(ただ)争わず、故に尤(とが)め無し。