らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

オノマトペ

2013-06-13 | 雑学

オノマトペと言う言葉を聞いたことがありますか?
一昨日のNHKクローズアップ現代を観て、私も初めてこの言葉を知りました。

オノマトペ「onomatopee」とは、擬音語、擬声語を意味するフランス語で、日本語では、“もちもち”とか“ぽってり”など、擬音語、擬声語、擬態語、擬情語などを総称して使われている言葉のようです。
擬声語、擬音語、擬態語と言ってくれれば理解できるのに、わざわざカタカナで「オノマトペ」などと言うものだから、年寄りの私は「新語」とばかり思っていました。

さて、このオノマトペがいま、私たちの周りで“じゅわじゅわ”と増殖しているそうです。
日本人は、目に見えない「音」をあえて文字で表現したり、逆に、目に見える物を「音的な表現」でイメージしたり、とても感性が豊かな民族で、その数は5000語以上、他言語の5倍以上あると言われており、これらのオノマトペを使わないと日本語が成り立たないとまで言われているようです。

番組では、オノマトペが増殖しているコンビニから国会、さらには医療現場からロボット研究の最先端まで訪ね、オノマトペ大増殖の謎を検証していました。
その一部を簡単にご紹介します。
1.コンビニ業界
  コンビニ業界では商品名に「もちもち」と付けることによって売り上げが5倍に増えるとの噂があるそうです。
  おいしいを感じる言葉ランキングでは、“もちもち”、“もっちり”が年々急上昇しており、短く直感的に伝わるオノマトペがランキングを占めているようです。

2.国会
  国会では、オノマトペの使用回数が、20年前には年間14853回だったのが、2011年には、年間38460回と3倍程度に増加しているそうです。
  その理由について、ある大学の先生は、オノマトペは豊かな情報を持つと分析しています。

3.医療現場
  滋賀医科大学医学部附属病院では、うつ病や不安障害の患者の不安をオノマトペで表現してもらうカウンセリングを行なってるようです。
  患者のオノマトペにはそれぞれ全く異なるニュアンスであることから、オノマトペによるカウンセリングは、患者自身が自分の症状に正面から向き合う効果があることも明ら
  かとなったそうです。

4.ロボット研究
  ロボット研究では、人間と機械のコミュニケーションをより円滑にするための道具としても注目されているそうです。
  中京大学のロボットは、オノマトペの音を認識しその響きに近い動きをするように設計されており、将来こうした技術が実用化されれば、人間が様々な機械に対して、より微妙
  なニュアンスの司令を出せるようになると期待されています。

ゲスト出演していた大学の教授は、日本語にはオノマトペがたくさん作れるシステムがある。
情感の言葉のオノマトペと論理の言葉が車の両輪のようになり、表現力がどんどん高まっていくのではないか。
と結んでいました。

私たちも何気なく使っていますよね「オノマトペ「を。
例えば、キャンキャン、げらげら、コケコッコーなどは擬音語、イライラとかクスクス、ムラムラ等は擬態語です。
これらは日常会話の中で使っている言葉ですが、これがオノマトペなのです。