らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

即席ラーメン誕生から65年

2023-08-26 | 雑学

コロナが落ち着いてきたことから訪日外国人観光客が戻りつつあるようです。
日本政府観光局(JNTO)によると、2023年7月の訪日外国人旅行者数(推計値)は232万600人で、コロナ前の2019年との比較で22.4%減(2019年実数:299万1189人)となっており約8割まで回復してきました。
また、1月からの累計も1303万2900人で、年間2000万人突破まで、あと700万人となっています。

訪日旅行者の目的は日本の美しい自然や神社仏閣などの日本文化に触れること、美味しい日本食を堪能することや買い物などが人気のようです。
食事では何を食べても自国の和食より美味しいという事ですが、特にお寿司や天ぷら、おにぎり、ラーメンなどが好まれており、その美味しさに驚嘆したということです。

「日本最初のラーメン」
ところで、日本で最初にラーメンを食べた人物はあの水戸黄門でお馴染みの水戸光圀とされています。
1665年に光圀が明国の儒学者・朱舜水を水戸藩へ招いたときに、中国の麺を紹介され、1697年6月16日に光圀が朱舜水から伝授された麺を家臣に振る舞ったと言われています。
しかし、近年、室町時代の僧侶・亀泉集証(きせんしゅうしょう)が1485年に「経帯麺」のことを知り、1488年に来客に振る舞ったという説がでてきています。
これは、光圀の1697年から200年以上も遡りますが、いずれにしてもラーメンは昔から食べられており、今では日本食の定番料理となっています。



「即席ラーメン誕生」
このラーメンをもっと手軽に食べられるようにと、即席めんを開発したのが安藤百福氏であり、その誕生から今年は65年になります。
今では世界の多くの国々でインスタントラーメンとして当たり前に食べられていますが、発売された当時(1958年)は「魔法のラーメン」と呼ばれる画期的な発明だったそうです。

安藤氏は1957年(昭和32年)、理事長を務めていた信用組合が倒産したために無一文となっていたことから、かねてより胸に温めていたアイデアを実行に移すことにしました。
それは「いつでも、どこでも、手軽に食べられて家庭に常備できるラーメンをつくろう」と云うものです。
そう決意すると自宅の裏庭に研究用の小屋を建て、一人、手探りの状態で、「家庭でお湯があればすぐに食べられるラーメン」の開発に取り組み始めました。
そして、早朝から深夜まで、睡眠時間を削り研究に没頭する日々が、丸一年、休むことなく続き、完成したのがチキンラーメンでした。

「チキンラーメン名前の由来」
家族総出で製品づくりをしているとき、合い言葉のように飛び交っていたのが「チキン」という言葉だったそうです。
大事な役割を果たすスープがチキンで作られていたために、「チキンのスープを運んできて!」など、安藤氏は絶えず「チキン」「チキン」と叫んでいたそうです。
この事から製品名を決める際も自然の成り行きで、シンプルで覚えやすい「チキンラーメン」となったと云われています。