らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

食用雑草「スベリヒユ」

2023-07-31 | 家庭菜園

夏の乾燥した畑に、芽を出したらどんどん生長する雑草があります。
家庭菜園をしていると、この雑草の草取りに困ってしまいます。
私はこの雑草を日照り草と言っていましたが、正式な名前が分かりました。
その名は「スベリヒユ」という雑草でした。

この雑草は公園や広場、畑や田んぼの畔など、いたるところに生えていて、特に農業従事者にとっては厄介な害草として嫌われ者の雑草です。
でも、この雑草はギリシャやトルコをはじめ、世界中で野菜として食べられているのだそうです。
私は食べる気がしませんのでそのまま除草しています。
今日は雑草「スベリヒユ」について調べました。

・からからに乾いた畝にびっしり生えた「スベリヒユ」です。


「スベリヒユ」
スベリヒユはナデシコ目、スベリヒユ科、スベリヒユ属の雑草で、日本では地域によっては古くから食用にされており、漢方薬としても知られています。
特に近年では、ω-3(オメガスリー)脂肪酸を多量に含む植物ということで、その栄養素と効能が注目されているそうです。
オメガスリー脂肪酸とは、ニシン・サバ・サンマなどの青魚のDHAなどに含まれている脂肪酸の一種で、植物ではゴマ、クルミなどにも含まれており、その効能は動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用があるようです。

・畑に生えている雑草「スベリヒユ」です


スベリヒユは世界の熱帯から温帯にかけて幅広く分布しており、日本では全土で見ることができます。
乾燥にとても強く、道端や公園、広場などの日当たりのいい場所に自生しています。
また畑などでは抜いても抜いてもすぐに生えてくる害草として知られている嫌わものの雑草です。

・畝は乾燥でひび割れしていますが「スベリヒユ」は青々と繁茂しています。
 野菜の苗だったら、これだけ乾燥していると枯れてしまいます。

「食用雑草」
スベリヒユは食べられる雑草です。
夏から秋にかけて枝先に黄色の小花を数個つけますが、開花の前でも、後でも、どちらでも食用になり、種子も食べられるようです。
山形では「ひょう」、沖縄では「ニンブトゥカー」と呼ばれ、葉物野菜の不足する夏に重宝される野菜として食用となっているそうです。

また、スベリヒユは西暦500年頃から漢方薬として利用されており、その健康効果は、抗菌作用、抗炎作用、抗アレルギー作用があり、他にも、オメガ3脂肪酸も含まれていて、薬草、健康食としての側面を持っているということです。