らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

フグの消費量 日本一は大阪

2023-07-05 | 地元紹介

大阪はフグの消費量が日本一だそうです。
フグの中でも高級魚とされるのは「トラフグ」ですが、そのトラフグが、全国で最も食べられているのが大阪府で、実に、全国の消費量の約6割を占めているともいわれるほど、大阪ではフグの人気が高いのです。

フグといえば、山口県の下関が有名ですが、その産地は西日本が中心となっています。
西日本ではフグが多く出回るため、大阪では古くから、フグが安く食べられる魚として庶民に親しまれてきました。
更に、大阪では昔からどんな魚も食していこうと、いろんな知恵や工夫を使って食べるというスタイルが大阪の食の文化に繋がっており、このことも併せて、現在も大阪がトラフグ消費量日本一となっている理由ではないかといわれています。



「大阪とフグ」
人間がふぐを食べてきた歴史は古く、縄文時代の遺跡からふぐの骨が発見されていることから、当時からふぐが食べられていたと考えられています。
ただ、中毒死は後を絶たなかったようです。
このような事から、後世、全国統一を果たした豊臣秀吉は、武士がふぐの毒に当たって亡くなってしまうのを防ごうと、「河豚食禁止令」を出しました。
ところが大阪の庶民の間では密かにフグ食が続けられていました。

フグ食が正式に解禁されたのは、明治になってからです。
そのきっかけは、初代内閣総理大臣・伊藤博文が下関を訪問したことがきっかけだと言われています。
この頃は大阪湾でもフグが取れていましたが、昭和に入ると、開発によりフグが取れなくなりました。
しかし、大阪の人はフグ欲を満たすために西日本各地から集めました。
西の玄関だった大阪で、フグが多く食べられる文化が育ったのも、やはり産地との距離の近さもその要因の一つのようです。

更に、大阪のフグ欲を支えてきた職人は、全国でも突出して多い11万人以上います。
こうして大阪ではフグを楽しめる文化が根強くなり、全国一のフグ消費量となっているという事です。