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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

トマトの健康効果

2023-02-15 | 家庭菜園

ヨーロッパには「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があります。
この諺は日本でもよく知られているところですが、日本にも「トマトのある家に胃病なし」という同じような諺があります。
どちらの諺も、トマトはとても健康に良いことから、トマトが実る季節は病気になる人が少なく、医者にとっては患者がいなくて青ざめるということを言っています。

「その理由」
トマトにはビタミンCやリコピンなどの成分を多く含んでおり、ビタミンCには抗酸化作用や免疫賦活化(免疫を活発にする事)作用があり、赤い色素のリコピンには高い活性酸素除去能力があります。
更に、最近、リコピンに血液中の脂肪増加を抑える新成分が含まれていることが発見されたことから、メタボリック対策も期待されているということです。

「トマトの原産地」
トマトはナス科トマト属の野菜で、名前の由来は、古代メキシコ語で「膨らむ果実」という意味の「トマトゥル(tomatl)」からきています。
原産地はペルーやエクアドル、ボリビアにまたがるアンデス山地で、古くからラテンアメリカの先住民が食用にしていました。

15世紀のコロンブスの新大陸発見によりヨーロッパ各地へ伝わりましたが、食用とされるようになったのは18世紀になってからと言われています。
日本へは江戸時代初期に観賞用としてもたらされ、昭和に入ってから野菜として普及し、食べられるようになりました。
 


「トマトの健康効果」
トマトに含まれるリコピンの抗酸化作用は、ニンジンやカボチャ、ブロッコリーなどに含まれるβカロテンよりも作用が強いという報告があります。

・高血圧予防効果
また、トマトをはじめとする野菜にはカリウムが多く含まれており、カリウムは体内の余分なナトリウムの排泄を促し、血圧を下げる効果があって、高血圧の予防に役立つと言われています。

・心不全のリスクを低下
米国のケンタッキー大学が心不全患者212人を対象に行った研究で、トマトのリコピン摂取量が多いほど生存率が向上することが明らかになったそうです。

・脳卒中のリスクを低下
更に、フィンランドの46~65歳の1,031人の男性を12.1年追跡した研究で、トマトからのリコピンの摂取量が多い男性では、少ない男性に比べ、脳卒中のリスクが最大で55%した。

海外の研究でトマトのリコピンが健康に良い事が実証されていますが、京都大学の研究でも「トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見」されたページがありましたのでリンクしておきます。

家庭菜園ではトマトの収穫はまだ4~5カ月先になりますが、スーパーには一年中並んでいます。
日頃から、出来るだけトマトやトマトジュースを摂取するよう心掛けては如何でしょうか?