らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

コーヒーの適量は?

2023-02-01 | 情報

大人がたしなむ代表的な飲料にコーヒーとアルコール類があります。
しかし、両飲料共に飲み過ぎると体に害を及ぼします。
アルコールの適量については日本酒で1日1合から2合、ビールなら大びん1本から2本と言われています。(但し、個人差があります)

ではコーヒーはどのくらいが適量なのでしょうか?
今日はコーヒーの適量について調べてみました。

「コーヒーの効果」
先ず、コーヒーをよく飲む人は、糖尿病リスクが低下し、死亡リスクも低下することが最近の研究で明らかになっています。
コーヒーには数多くの成分が含まれており、そのなかには2型糖尿病を含む生活習慣病の予防に有用なものも含まれていることから、2型糖尿病の予防に効果的な飲料としてコーヒーは注目を集めています。
このことは日本を含む世界各国から「コーヒーに2型糖尿病を予防する効果ある」という報告が発表されているという事です。

国立国際医療研究センターが2009年に発表した、40~69歳の日本人約5万6,000人を対象とした「JPHC研究(国民の健康の維持・増進、がんやその他の生活習慣病の予防や治療に役立てるための研究)」では、コーヒーを飲む回数が「1日3~4杯」の人は、「ほとんど飲まない」人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが、男性で17%、女性で38%低下することが分かったということです。

(参考)
2型糖尿病とは、一般的に生活習慣病と称されるタイプの糖尿病で、"糖尿病"と表現した場合2型糖尿病を示す事が多く、最も多いタイプの糖尿病です。

一方、米国立がん研究所などが約50万人のデータを解析した研究でも、コーヒーを摂取していると死亡率が低下する傾向がみられたという事です。
更に英国の研究チーム・英国バイオバンクに登録された平均年齢が57歳の男女50万2, 641人のデータを解析した結果、コーヒーの飲用は全死因の死亡率と逆相関関係にあり、死亡リスクは、コーヒーをまったく飲まない人に比べ、コーヒーを1日に2~3杯飲む人は12%、4~5杯飲む人は12%、6~7杯飲む人は16%、6杯以上飲む人では14%、それぞれ低下したという事です。



「その理由」
コーヒーが糖尿病や心臓病の予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているカフェインやクロロゲン酸が代謝に関わっている可能性が指摘されています。
カフェインには交感神経を刺激する作用があり、コーヒーを飲むと、飲んだ直後には血圧値や血糖値が上昇します。
しかし、コーヒーを日常的に飲み続けると、体脂肪の燃焼が促されると考えられています。

また、コーヒーに含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸には、強い抗酸化作用があることから、炎症や酸化ストレスを抑える作用をし、糖尿病や動脈硬化の予防に寄与しているのではないかと考えられているそうです。

「飲みすぎによる影響」
しかし、健康効果を期待できるコーヒーですが、飲み過ぎには注意が必要です。
コーヒーに含まれるカフェインを大量に摂取すると、不眠症や神経症、心拍数の増加、高血圧、不整脈を引き起こすおそれがあるということです。

「一日の適量」
では、一日の適量はどの位なのでしょうか?
欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量について、成人では1日400mg未満に抑え、1回の摂取量が200mgを超えないようにするべきとする提言しています。
言い換えれば、通常のコーヒーであれば、1日のカフェインの摂取量は4~5杯までが適量だという事です。

お酒もコーヒーもややもすれば飲み過ぎになりがちですが、適量程度を目処に嗜(たしな)むようにしたいですね。