らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

車屋さん

2017-09-19 | 雑学

先日の台風18号は九州から北海道までの各地に大きな被害をもたらしました。
大阪南部の泉州地方では、17日の夕方から次第に風雨が強くなり、午後9時過ぎくらいから突風が吹き始めましたが、午後11時前には収まり、幸いにして大きな被害もなく過ぎ去りました。
大分県では河川の氾濫で床上浸水や建物の損傷などに多大な被害が発生しているようです。
被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。

さて、台風に限らず、降雨の日には畑仕事が出来ないことから、ブルーレイに撮り溜めしているテレビ番組を観るのが、私の過ごし方となっています。
先の台風の日も、6年ほど前に録画した映画「人間の条件-第6部~曠野の彷徨~」と2012年1月1日放送の歌番組「よみがえる美空ひばり」を観て一日を過ごしました。

東宝映画「人間の条件」は主人公の梶を通して戦争における人間性を描いた作品で、1部から5部は既に見終わっています。
梶の所属する隊がソ連軍の攻撃を受け、梶を含む三人を残して全滅します。
彼らは四人の避難民と合流し、梶に従って移動を始めます。途中で日本軍の一個中隊と遭遇しますが、避難民の中に女がいたことから罵(ののし)られ、食糧を分けてもらうことができませんでした。やがて集落でソ連兵と出会ってしまい、梶はソ連の捕虜となってしまうのです。
梶を演じた主演の仲代達也の名演技がとても印象的でした。

またNHKが放送した「よみがえる美空ひばり」は、東京ドームの不死鳥コンサートを中心とした歌と映像の45分間番組でした。
懐かしい歌をたくさん聴かせてくれましたが、その中に美空ひばりが妖艶さたっぷりに歌う「車屋さん」がありました。
今日は人力車を曳く「車屋さん」を取り上げます。

・大阪・新世界でも人力車が活躍しています。新世界の車屋さんです。


    車屋さん
♪ ちょいとお待ちよ 車屋さん
 お前見込んで
 たのみがござんす この手紙
 内緒で渡して 内緒で返事が
 内緒で来るように
 出来ゃせんかいな

 エー 相手の名前は
 聞くだけ野暮よ
 唄の文句に あるじゃないか

 人の恋路を 邪魔する奴は
 窓の月さえ 憎らしい
 エー 車屋さん

美空ひばりの「車屋さん」をお聴きください。


「人力車」
「人力車」は車屋さんが曳く車で、人の力で人を輸送するために設計された車です。
日本では、主に明治から大正・昭和初期に移動手段として用いられましたが、馬車や鉄道、自動車の普及により、都市圏では1926年(大正15年・昭和元年)頃、地方でも1935年(昭和10年)頃をピークに減少していきました。
戦後、車両の払底・燃料難という事情から僅かに復活したことがあったようですが、現在では一般的な交通・運送手段としての人力車は存在していません。
しかし、観光地などで観光用としては活躍しているようです。

人力車は車軸の両側に1つずつ車輪を持ち、上に乗客が座る台座と、或いは雨避けとなる覆いを持ち、台座とつながれた柄を俥夫(しゃふ)が曳いて進むという構造になっています。
人力車は略して人力(じんりき)或いは力車(りきしゃ)とも言われ、また、車夫のことは車力(しゃりき)とも言われたようです。