らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

おけら

2017-09-01 | 家庭菜園

「おけらになる」という慣用句があります。
意味は、一文無しになるとか、所持金を使い切ったり、盗まれたりしてなくなることを言いますが、この言葉が昆虫の「おけら」から来ていることをご存知でしたか?
また、昆虫の「おけら」がなぜ、一文無しの代名詞になったのでしょうか?
おけらを正面から見た際、前足が万歳(=お手上げ)をしているように見えるのですが、そこから、所持金を無くし、お手上げ状態になっている人に例えて、そう呼ぶようになったのだそうです。

ところで、昆虫のおけらと言っても、実際に見たことのある人は少ないかも知れません。
そこで、今日は珍しい昆虫「おけら」をご紹介することにしました。

・これがおけらです。動きが素早く、すぐに土の中にに潜ろうとします。


先日、畑を耕していたら土の中からおけらが這い出てきました。
「おけら」の正式名称は「ケラ(螻蛄)」で、バッタ目ケラ科の昆虫です。
体長は約3センチ、頭部と前胸は頑丈で、前足はモグラに似て熊手状になっています。
地中に穴を掘って棲み、昆虫などを捕食するほか植物の根なども食べます。
後翅(うしろばね)が長く、夜には飛んで灯火にも集まる事もあります。また、雄は春秋に土中で「じいい」と鳴きますが、この鳴き声が俗に「ミミズが鳴く」といわれています
このケラ(螻蛄)の事を日本では昔から「おけら」と呼ばれて親しまれています。
なお「虫けら」という言葉がありますが、これは虫全般をいやしめて言う語であり、ここでいうケラとは関係ありません。

家庭菜園をしていると色々な野鳥や動物、昆虫、害虫などに遭遇するものですね。