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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

お酒と健康

2016-03-23 | 雑学

サクラが咲き始めるとサクラの下で花を愛でながら飲むお酒が美味しいですよね。
下戸の私でもコップ1~2杯のビールは美味しく感じるので、飲兵衛には堪(たま)らないでしょうね。
その関係でしょうか、花見では踊ったり歌ったりする人をよく見かけます。
でも気をつけてくださいね。過度の飲酒は、急性アルコール中毒や肝臓障害を招くほか、食道がんのリスクを高めるようです。
そこで今日はお酒について調べてみました。

「アセトアルデヒド」
アルコールは肝臓で、ADH1B(アルコール脱水素酵素1B型:下記参照)の働きによってアセトアルデヒドという物質に変わり、アセトアルデヒドは、さらにALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型:下記参照)という酵素の働きで無害な酢酸に変わって排出されます。
アセトアルデヒドは毒性が強く、発がん性があるそうです。
更に、顔などの皮膚が紅潮したりほてったりするフラッシング反応(下記参照)や頻脈、血圧低下、気管支収縮、アレルギー反応などを起こす原因ともなり、すみやかに代謝されないと吐き気や頭痛といった症状が続く、いわゆる二日酔いを招きます。

「お酒に強い人、弱い人」
お酒に強い人・弱い人の違いは、アルコールを分解するADH1Bと、アセトアルデヒドを分解するALDH2の働きの組み合わせによって生じ、酒の強い人は、両方の分解が速いのだそうです。
しかし、アルコールの分解が速くても、アセトアルデヒドの分解が鈍い人はお酒に弱く、少量でもフラッシング反応(顔面紅潮など)を起こします。

ところが、お酒に弱くても顔が赤くならない人もいますが、これは、アルコールの分解は苦手なもののアセトアルデヒドの分解は比較的速やい人、両方の分解が苦手な人がそれに当てはまり、これらのタイプの人は日本人のおよそ7%と推測され、不快な症状が出にくいものの本来は決してお酒に強いタイプではないのだそうです。

「食道がん発生リスク」
食道がん発生リスクはお酒に強い人でも、1日に日本酒3合を飲み続けた場合、飲まない人の14倍といわれています。
さらに、アルコールの分解は苦手なものの、アセトアルデヒドの分解はすみやかな人では56倍、両方の分解が苦手な人では414倍にもなるという報告もあります。

「顔が赤くならない人」
ADH1Bの働きが鈍い人は、お酒を飲んでも顔色が変わらず、吐き気や頭痛などを催しませんが、翌日も呼気にアルコール臭が残っているそうです。
また、お酒を飲み始めた頃は顔が赤くなったが、現在は赤くならなくなったという人は要注意だそうです。

「顔が赤くなるタイプ」
顔が赤くなるタイプの人は、不快な症状に見舞われるために容易にお酒を断つことができます。
しかし、不快な症状がない場合は、お酒に弱いと自覚しづらく、適量を超えて飲み続けてしまう可能性があり、お酒を飲んだ翌日に「酒臭い」と言われることがあったら、できるだけ酒量を控えるよう、心がけたほうがいいようです。

お酒は自分自身の体質を知ったうえで適正飲酒に努めたいですね。

(参考)
・「ADH1B」とは、エタノールを分解する酵素の一つ。遺伝的に酵素の働きが弱いひとは、飲酒で顔が赤くなりにくく、大量飲酒の翌日に酒臭い体質となり、アルコール依存症
 になりやすいことが知られている。
・「ALDH2」とは、アセトアルデヒドを分解する主要な酵素。日本人には酵素の働きが弱いひとが多く、少量の飲酒でフラッシング反応を起こし飲酒量が抑制される。
・「フラッシング反応」とは、ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起きる、顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛などを指す。
 2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いひとに多くみられる。