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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

笑いと健康

2016-03-18 | 雑学

昔から笑いは健康によいと言われていますが、最近では日常生活で殆ど笑わない高齢者が多いそうです。
ある調査によれば、日常生活で殆ど笑わない高齢者は、ほぼ毎日笑う高齢者よりも脳卒中の割合が1.6倍高いそうです。
加えて、「笑い」はストレスを解消し、病気を遠ざけることがさまざまな研究で明らかになっており、生活習慣病の予防に「笑い」が大いに役立つそうです。
今日は笑いについて調べました。

中唐に「笑わない者は馬鹿者だ」と漢詩を詠んだ詩人がいます。
その人は白居易(はくきょい:772年~846年)という詩人で、「酒に対す」と題して次のように詠んでいます。
   蝸牛角上争何事     蝸牛(かぎゅう)角上(かくじょう)何事をか争う
   石火光中寄此身     石火(せっか)光中(こうちゅう)此の身を寄す
   随富随貧且歓楽     富に随(したが)い貧(ひん)に随(したが)い且(しばら)く歓楽せよ
   不開口笑是痴人     口を開いて笑わざるは是れ痴人
意訳:世の中の人は、かたつむりの角の上の小さく狭い所で、一体何を争おうとするのか。
    火打ち石の火が発してすぐ消えてしまう、その一瞬の間に人はこの世に生きているようなものだ。
    だから、金持ちは金持ちなりに、貧乏人は貧乏人なりに、分に応じて、まあまあしばらく楽しむべきである。
    大きな口を開いて笑わない者はバカ者だよ。
現代はこのようにのんびりと笑うことはできそうにありませんが、笑うことは精神的にも身体的にもいいようです。

「笑いの頻度と1年後の認知機能との関連」
「笑いの頻度と1年後の認知機能との関連」についての調査があります。
それによると、「ほぼ毎日笑う人」と「ほとんど笑わない人」では、後者のほうが1年後の認知機能の低下が大きいという調査結果が出ているそうです。
しかし、「笑わなければ認知症になりやすい」ということではありませんので誤解なさらないように。

「1日100回の笑いが15分間のエアロビクスと同等の運動」
1日100回笑うと15分間のエアロビクスをしたのと同等の運動効果があるそうです。
1日15分笑うと40kcalの消費になり、これを毎日続けると、1年で2キロの脂肪が減る計算になります。
また、「微笑み」や「笑顔」は脳をリラックスさせますが、意識的に声を出して笑うほうが脳だけでなく全身に与える運動効果が高いのだそうです。

「笑いの効果」
・よく笑うと、腹筋や横隔膜が鍛えられて、便通が良くなる。
・笑うと、ストレス解消になり、便秘や胃腸の痛みなどが、改善される。精神的な癒しの効果もある。
・笑いでストレスが解消されると、血圧も低下し、心臓病などのリスクを軽減される。
・よく笑うことで体の筋肉を使い、心地よい疲れと精神的なリラックスでよく眠れるようになる。
・腹の底から笑いは腹式呼吸の一種で、老廃物を身体の外へ排出し、血の巡りを良くするので、脳梗塞などのリスクも軽減される。
・リウマチなどの病気の回復にも効果があるといわれている。
・腫瘍細胞(がん細胞など)を破壊することができ、腫瘍が発生するのを防御する働きがあるNK細胞が増えるといわれている。
・笑いによって血糖値が低下し、糖尿病にも効果があるといわれている。
・笑うことで、ホルモンのバランスが良くなり肌がキレイになる。

なお、笑は心からの「笑い」でなくても、心身に与える影響には大差ないそうです。
諺に「笑いにまさる良薬なし」とあるように、 「笑い」はストレスを解消し、生活習慣病を予防し、病気を遠ざける「良薬」といえそうです。