らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

いらち

2016-03-06 | 地元紹介

昔から大阪人は「いらち」だと言われています。
「いらち」とは、気が短く、せかせかして落ち着かない様子を表す言葉で、標準語の「せっかち」に近い言葉です。

語源は、「焦ってじりじりする。いらいらする。と言う意味の動詞、「苛つ(いらつ)」だそうで、江戸時代の頃にその派生形の「いらち」が生れたと言われています。
大阪人が「いらち」であることは、大阪人の行動を見るとよく分かります。
じっくり考えもせずにいきなり行動したり、人の話を最後まで聞かないとか、交差点で信号が青に変わる前に渡りだしたり、或いはエスカレーターや動く歩道でせかせか歩いたりしています。

大阪人の「いらち」がどれぐらいのものか、その引き合いによく出されるのが、歩行スピードです。
「地域文化特性と運動行動」という国際交通安全学会誌によると、大阪人の歩行速度は、秒速1.60メートルで、ダントツの世界一なのだそうです。
2位が東京で1.56メートル、パリは1.46メートルという結果が出ているそうです。

地方の人が大阪に来てまずカルチャーショックを受けるのは、歩行中に後から後から人に追い抜かれていくことだそうです。
大阪人は、他人よりちょっとでも前に行った方がトクや、という強い思いこみや、大阪は商人の町として発展しただけに、ぼやぼやしていたら損をするという感覚があるのではないかと言われており、「いらち」は、浪花の町人文化が育んできた、大阪人の気質だということのようです。