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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

蟻の生態

2016-02-20 | 時事

アリの行列をよく見かけますよね。
夏になると我が家の庭でも見かけますが、何故アリは行列を作るのでしょうか?

調べてみると、アリたちは視力が弱く、全く見えない種類も多いようで、そのため、触角で臭いをかいだり物に触れたりして情報を得るそうです。
エサにたどり着くと、その一片を口にくわえ巣に持ち帰えりますが、その時に、おしりの分泌腺からフェロモンと呼ばれる、揮発性の香気物質を断続的に地面に擦り付けて帰るようです。
匂いをかぎつけた仲間は、これを道しるべに一匹、二匹、三匹とエサにたどり着き、その列も次第に太くなり、アリの行列ができると言う訳です。
この匂いは数分で消えるため、エサが無くなると匂いを出さなくなり、いつの間にかその行列も消えてしまうのだそうです。

アリの世界では、女王アリは長生きで、10年以上生存することが知られていますが、働きアリは1~2年で死んでしまうそうです。
だからと言って死ぬほど酷使されて働くのかと言うと、そうでもなさそうです。

先日、蟻の生態に関する記事が新聞に載っていました。
それによると、アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定割合で存続する必要があると言うもので、北海道大学の長谷川准教授らのチームがイギリスの科学雑誌発表したのです。

記事では、
長谷川准教授によると「普段働かないアリがいざという時に働いて、集団の絶滅を防いでいる」のだそうです。
研究では、蟻の集団には常に2~3割はほとんど働かないアリが存在することが分かっているそうで、働くアリだけを集めても一部が働かなくなり、働かないアリだけを集めると一部が働き始めるそうです。
何故そうなのか、その理由は分かっていません。

チームは様々な働き方のアリの集団をコンピュータで模擬的に作成し、どの集団が長く存続するかを調べた結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続したそうです。
これは働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めるためだそうで、実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できたそうです。
この事は、休んでいるアリの重要性を示した価値ある成果だと言うことです。
休まないと群れも個体も衰弱することはアリに限らず、人間にも休むことが大切だと気付かせてくれており、教訓とすべきであるとしています。

驚きましたネ。
アリの世界にも二交代制勤務があったのですね。