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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「百姓」の語源

2012-06-11 | 家庭菜園

家庭菜園をしていると、地元の農家の人たちともよく世間話をします。
その中で『農家』とか『百姓』の言葉もよく出てきます。
農家や農民は読んで字の如くなので分かりますが、農民を何故『百姓』と呼ぶのでしょうか?
調べてみました。

百姓は古代では「ヒャクセイ」と読み、「百」はたくさんの意味、「姓」はかばね(豪族が氏の下につけた称号)のことで、古代においては諸々の姓(かばね)を有する公民の意味であり、農民に限らずひろく一般人民を指して、万民という言葉と同様な意味で用いられた身分呼称であったようです。

元来は一般庶民を指す「百姓」の語が、明確に農民と同義とされるようになるのは、江戸時代からとされています。
儒者である伊藤東涯(1670-1736)は、著書の『操觚字訣(そうこじけつ)』で「農ハ百姓ノコト也」とし、寺島良安が1712年頃に刊行した『和漢三才図会』では、「農人」を「俗に百姓と云ふ」としつつ、「農を以て百姓と為すは非なり」と書かざるを得ない情況になっていたようですが、やがて、社会的身分と職業が相応するようになった中世頃より、百姓と農民は同じという見方が通俗の「常識」として広くひろがっていったと云われています。

百姓の家に生まれながらその謂れを知らず、古稀の歳になって初めてその語源を知りました。