家庭菜園をしながらラジオを聴いていると、為になる話題をたくさん提供してくれます。
その中から、以前、NHKのラジオ番組“気になる言葉”の中で、「ことばおじさん」こと梅津アナウンサーが方言にも尊敬表現があることをご解説していたのでご紹介します。
関西では京都・大阪を中心に使われる『~はる』という表現があります。
この表現は尊敬語の「なさる」が「なはる」から『はる』と変化したものだそうです。
例えば、、「どちらに行かはりますか?」「行きはりますか?」のようにいうと、共通語の「行かれますか?」という表現と同じで軽い尊敬表現になります。
かしこまり過ぎず、くだけ過ぎず、親近感を持ちながら相手を立てる表現なので関西ではよく使われています。
但し、共通語の尊敬語と違う点があります。
それは、共通語では身内に対して尊敬語は使用しませんが、関西弁のこの言葉は身内に対しても使用するところです。
特に京都では、「母が言うてはった」、「うちの子はよう食べはります」のように身内にはもちろん、「きれいな花が咲いたはる」、「犬が寝てはる」のように動植物にまで『~はる』が使われます。
これは、身内や動植物を敬うというよりは、話す相手に対してことばを丁寧にしようという気持ちが働いているといいます。
大阪や京都では「お芋さん」や「お豆さん」のように食べ物に「お~さん」をつけるなど、物にも親しみをこめた言葉づかいをします。
このようなことから、動植物に『~はる』を使うのも親愛の情を表しているともいわれます。
方言の尊敬表現は共通語の尊敬語と違って柔らかく親しみがあっていいですね。
と解説していました。
関西弁に限らず、日本各地には尊敬語とか丁寧語や謙譲語などから変化したその地方特有の尊敬表現の言葉があるのでしょうね。