皇太子徳仁親王(なるひとしんのう)殿下は今日51歳の誕生日を迎えられました。
皇太子殿下の誕生日を心よりお祝い申し上げますと共に、皇室の益々のご繁栄を御祈念申し上げます。
マスコミの報道によれば、これに先立つ会見で皇太子さまは、2010年3月以降、通学に不安を抱える愛子さまについて、最近は学校行事に元気に参加するなど、良い方向に向かっており、「本人の気持ちを大切にしながら、元の状況に戻れるよう環境づくりを引き続き行っていくことが必要」との考えを示されました。
また、長期療養のかたわら、毎日愛子さまの通学に付き添っている雅子さまについては、「母親として可能な限りの努力を払ってきているのが現状で、毎日本当によく頑張っていると思います」と、公務への出席が限られたものとなっている現状に理解を求められました。
この1年の出来事に関し、皇太子さまは、就職難や霧島山系・新燃岳の噴火に心を痛めていると語る一方、年末年始の「タイガーマスク運動」について「心温まるニュースでした」と振り返られました。
大相撲の八百長問題についても言及し、06年の誕生日に合わせた会見で、当時4歳の愛子さまが力士の名前をたくさん覚えていたことを紹介されたのに続き、「今の状況は私自身も心配しております。国技として、そして今後とも人々に親しまれるような形で、この問題が解決されることを心から願っております」などと心情を語られました。(FNNニュースより)
・皇太子ご一家(河北新報より・宮内庁提供)
皇太子徳仁親王(なるひとしんのう)殿下は昭和35年(1960年)2月23日に今上天皇陛下と皇后陛下美智子さまの第一皇子として誕生されました。
御称号は浩宮(ひろのみや)、お印(しるし)は梓(あずさ)、皇位継承順位は第一位です。
皇太子殿下のご称号「浩宮」は中国の古典「四書五経」の中の『中庸』第32章にある「浩々たる天(広大な天)」から、「徳仁」の名は同じく「四書五経」の「聡明聖知にして天徳(天子の徳)に達する者」から2字を選ばれたそうです。
徳仁親王(なるひとしんのう)殿下は1989年(昭和64年/平成元年)に昭和天皇の御崩御によって、父・明仁親王殿下が第125代天皇に即位されたことに伴って実質的に皇太子となられました。
「立太子の礼」は1991年(平成3年)に執り行われ、2年後の1993年(平成5年)には、小和田雅子様と結婚の儀を挙げられ、そして8年後の2001年(平成13年)に全国民が待ち望んだ長女敬宮 愛子内親王(としのみや あいこないしんのう)殿下が誕生されました。
皇太子殿下となって以降の国会・政府の用いる正式表記では「皇太子徳仁親王(なるひとしんのう)」とされています。
(一言メモ)
ところで、新聞・テレビ、そして世間一般などでは、雅子さまとか愛子さまという呼び方が定着しているようですが、本来は天皇や皇族に対して一般人と同じように「さん」や「様」をつけてお呼びしたり表記するのは不敬となるようです。
本来の正しい言い方は次のようになります。
・「陛下」・・・天皇・皇后・太皇太后・皇太后の身位に対しての尊称。
・「殿下」・・・皇太子・皇太子妃・皇太孫・l皇太孫妃・親王・親王妃・内親王・王・王妃・女王などの身位に対する尊称。
天皇や皇族に対しては「陛下」や「殿下」の尊称でお呼びするのが本来の正しい言い方となります。