らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「中秋」と「仲秋」の違いについて

2008-09-14 | 雑学

今夜は「十五夜」、「中秋の名月」です。

ところで、「仲秋」と書く、この文字を見たことはありませんか?

皆さんは人偏が有る「仲秋」と、無い「中秋」の違いについてご存知でしょうか?
早速調べましたのでご紹介します。

端的に言えば ・「仲秋」は旧暦8月の異称
          ・「中秋」は旧暦8月15日のことです。

「中と仲」
は共に、一続きの事物の両端でない部分を言います。(広辞苑より)

旧暦では、7月、8月、9月が「秋」とされています。

では「仲秋」は何故「中」でなく「仲」なのでしょうか?
それは中国の影響によるもののようです。

中国の呼び方では、初めは「孟」、中が「仲」、最後が「季」なので、8月は秋の真ん中の月と言うことで「仲秋」となったようです。
因みに、7月は「初秋」、9月を「晩秋」と言います。

これに対し「中秋」とは、「仲秋」の中心の日のことであり、旧暦8月15日を指して「中秋」と言っています。

今年は今日がその日であり、今夜の十五夜が「中秋の名月」であり、文字は人偏のない「中秋」となります。
今夜以外の旧暦8月の月は、人偏のある「仲秋の月」となる訳です。

「中秋の名月」に関する行事も、平安時代に中国から日本に伝わったとされています。

当時は貴族の行事となっていたようです。
宮廷では川に船を浮かべ、月の詩や歌を作り、雅楽を奏でて楽しんだようですが、
江戸時代になると武士や町人、特に里芋を初めとする芋類の収穫の感謝祭として農民の間に広く普及したと言われています。

一般的に、「中秋の名月」には酒宴を設け、月見団子や里芋、柿、梨など、その
時期のものを供えて、神酒を添えて月を眺めながら余興に興じるものとされています。

今夜が曇りでなければ、金色に輝く十五夜の大きな丸い月が見られます。
「中秋の名月」を眺めながら、月見団子にお酒をいただきたいものです。

 
 若山牧水の歌を一首
  「白玉の 歯にしみとおる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりける」