別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

カラタチ

2012-10-17 | 自然や花など

   君と住む窓にはちかく、 からたちの白き花咲き…    三木露風


 沼のカラタチも 春は白い花が咲き 柑橘系の爽やかな香りがした。
 やがて実をつけ 晩秋の今頃 まろいまろい… 黄金色に熟す。
  フェンスに囲われる内側にたくさんの実が落ちていた。 ここからは拾えない。
  径3㎝くらい 芳香はしても食べられないそうだ。 薬用にする とある。 
 
  からたちのとげはいたいよ。
  青い青い針のとげだよ。     北原白秋


 心のなかで口ずさむ 「からたちの花」

 夏、 揚羽がたくさんきていた。 カラタチの葉は幼虫の食草だ。
近づくと大きな棘で痛い目に遭う。 幼虫を守るカラタチの木。 
  

 枳殻(カラタチ)。  「枳」この一字でも カラタチと読む。 
  

 

 

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2 コメント

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憂き人を (ふくら雀)
2012-10-22 06:29:00
カラタチと聞けばまず浮かぶのが白秋ですよね。
でも、芭蕉の句に
「憂き人を枳殻垣よりくぐらせん」の句を連想します。

悟り済ましたかのような句の多い芭蕉の艶なる句。いいではありませんか。こうすねられれば次はどう展開するのでしょう。

カラタチと聞けばこの句が浮かびます。
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枳殻垣 ()
2012-10-22 18:01:23
 カラタチの棘は とくに大きくてしっかりしています。
 粋な雀さん、 余り見られなくなったカラタチの垣根ですが、 芭蕉の「艶なる句」を初めて知りました。 ありがとうございます。

 さぞかし痛いでしょうね。 さて次は どう展開するのでしょう。 

   
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