別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

自由研究

2010-08-07 | 夢見鳥

     カラスアゲハ

  この蝶は カメラを向けると
   こちらをチラと見たのです

  自慢の美しい翔を どうぞ写して…

   堂々として

   ひとがいるなんて ぜんぜん気にならないようで  

 

   

 いかがです  
 この姿勢では 顔(頭部)は横向きになるはずですが 上の写真と比べてみても こちらを向いているのは明らかです

            -☆-

  庭の レモンやキンカンの木にアゲハの幼虫がたくさんいる

     

 でも ここまで成長するのはまれで 天敵が多い

 きのうも たいへんなショックを受けた。 目の前で カマキリが幼虫をムシャムシャ…  振り払っても振り払っても その映像ばかりが現れる。

 夕方 腰のくびれた蜂もやってきて葉裏や枝のすき間を飛びまわり、 丹念にチェック。 見ていると1㎝から3㎝くらいまで育った白黒のフンのような幼虫を抱きかかえ素早くさらっていく。 それを何遍もくり返した。 野鳥から逃れたはずなのに、 蜂は執拗でなすすべもない。 
 成虫になれるのはほんの一握り  厳しいな 
 

      

       仮面ライダー 登場! といいたいが
   
     虫たちの旺盛さに 身をひきしめる蛙です


   立秋の紺落ち付くや伊予絣     漱石
   草花を画(エガ)く日課や秋に入る   子規
   美しきもののさみしさよ秋来り    鷹女



  立秋は名ばかりで 酷しい残暑がつづく
   猛烈、 凄惨な日常で 
    句から 平穏さと涼味をいただきます

 

         

 

 

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2 コメント

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観察記録 (ふくら雀)
2010-08-08 15:35:49
暑さにもめげず自然観察に精出して「虫めづる姫君」の捉えたまふ映像に感心しています。

自然界の峻厳な摂理の前にたじろぐ思いは同じです。蟷螂が弱った蝉を食べる場面にも遭遇しました。青虫よりもすさまじいものがあります。
毎日繰り返される生存のための営みに、もう気持ちが動揺しない自分をおぞましく思いました。
蝶の姿は本当に少なくなっています。咲き誇る槿に来るアオスジ揚羽を見かけると「珍しい」と思うこのごろです。黒紋付で百合を訪問する顔なじみは、蛙さんのところと同じです。食草にと育てていた藤袴にアサギマダラが来なくなって久しい気がします。

暦が「立秋」というのが 信じられない毎日です。どうぞご自愛なさってください。
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峻厳な摂理 ()
2010-08-09 09:55:57
蟷螂が斧を振りあげると蝉のけたたましい悲鳴がして… かつては毎日目にしていました。いま我庵に蝉の声はなく寂しいのですが、別所や校庭に向かえば変わらず大合唱が聴かれます。 アサギマダラは図鑑でしか知りません。顔までマダラ模様で淡い水色やえび茶袴に惹かれました。アオスジはせわしなくなかなか停まってくれません。黒紋つきは鷹揚で、ゆったり納まって。 椿谷の蝶の群れを想像しています。生存のための営みに、すさまじい人間社会も重ねて。

 久方ぶりの雨です。ゆきあいの空にアゲハが無事飛翔するのを待って。
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