落日が 公園の木々を染めている
こころ奪われて 立ちつくした
暮れ方の曲がはじまる…
ライトを浴びる奏者は 何の木?
-☆-
ひそやかに栗育ちをる酷暑かな 阿部みどり女
五月に黄緑の花が 「こより」のようだった栗の木
今は実がなって若い毬を太らせている。
みた目も涼しげで 竹のような節のある トクサ。
鑑賞用に植えられているのを見かけるけれど、 秋には、 この茎を刈り塩湯で煮て干し、 木材・角・骨など砥ぐのに用いた とあった。 細工用に職人さんが使ったのですね。
漢字で書くと 「砥草」 「木賊」。 砥ぐ草、 ざらざらとした茎はヤスリ代わり、 鉛筆の芯など削って遊んだものだった。 昔は、 歯も磨いたらしい。