別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

彫塑館の秘密

2007-09-04 | アートな時間
 様々な要素、技術を通常とは異なった方法で組み合わせ、まったく新しいものを作り出してしまう
 アサクリックとは
 朝倉文夫 「我家吾家物語譚」(未発表)という建設記に出てくる言葉。造語。
 おそらく アサクラ+テクニック=朝倉流技術。こんな言葉造り自体がアサクリックです(パンフレットより)  

 例えば 3階応接間 「朝陽の間」
 神代杉の天井、調和するよう障子は面皮メンカワにした。床は松の一枚板、赤瑪瑙を砕いて塗り込んだ壁。 ざらっとした質感と瑪瑙の耀き。 調度品にもこだわり。
どこをとっても芸術的センスがあふれている。優秀な職人とともに工夫と創意で楽しみつつ… でしょうね。  
 
 画像は5枚、 ご用と、お急ぎでない方のみご覧ください。
 ソースはSakura先生より頂きました。 マウスONでストップします
 


アサクリック
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ホール玄関  屋上に覗くひとかげ



裏玄関 右手に旧アトリエ 
数寄屋の意匠がすぐれている



ペンキ塗り絞丸太、階段は竹の仕上げ 
出窓の手すりは藤蔓?が リズムを刻んで
  3階より中庭を望む



屋上庭園 下を見ていたのは中央のこの方
烏がお相手します



水の庭 白壁を映して飽きることがない

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 室内から眺める「仁」です (拡大写真

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2 コメント

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お気に入りに登録 (boa !)
2007-09-05 10:36:18
上京のたびに、河童橋までを含めて浅草界隈にはよく出かけます。
こんなところがあるのですね。
彫塑館の作品群に見入る蛙さんのまなざしを、鑑賞文から思い浮かべています。
日本建築にもよく通じておいでのようで、捉える視点が、的確で、作庭者の意図をよく理解していらっしゃいますね。

義父が亡くなって改築したとき、二つあった池を埋めてしまい、手入れにお金がかかる松も1本だけにしてしまいました。このような画像を拝見すると、比較にはならないまでも、水を取り入れた庭のゆとりを今は理解できます。
今年中には上京できそうですから、優れた作品と、朝倉彫塑館の庭の、五常の石を拝見したいものです。
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風雅なお庭 ()
2007-09-05 22:12:55
 boa!さん ありがとうございます。
 建築もよく知らないのですがパンフレットで学習しました。HPにすべての階の間取り図や解説がありますのでお楽しみください。

 四季折々、boa!さんの広いお庭の佇まいに、見とれました。公開などありましたら拝見したいです。
 葉の一本ずつを手入れする、松は大変ですね。それでも ときどきお琴の音が…

「貴婦人クラスの優雅なくらし/千万本 針はあっても/何も縫わない/風の日に お琴をすこし」 堀口大學です。

 大きな石が、木の間隠れに見えました。かなえてくださいね。
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