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ドアの向こう

日々のメモ書き 

脈打つひびき

2013-07-30 | 別所沼だより

  夕昏せまるメキシコ広場に  マリーゴールドの花明り
  草いきれは しじまを急ぎ
  メタセコイアは  蝉の声だけ聞いている

    草の葉には 草の葉のかげ
    うごかないそれの ふかみには
    てんとうむしが ねむつている

    うたふやうな沈黙(シジマ)に ひたり
    私の胸は 溢れる泉! かたく
    脈打つひびきが時を すすめる

      立原道造  ひとり林に……  (抜粋)

 

 灯りを点して 夕涼みの会が開かれていた
 うっとりとする美しい文脈や歌が ヒアシンスハウスに充ちてゆく
  
  

   噴水は止まり 水面に灯りの瞬くころ
   沼の鼓動も やさしくなった

 

    そろそろ お帰り…

 

 

 

 

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穏やかな場所

2013-07-21 | 別所沼だより

  メランポジュウムが植えられて黄色の花盛り、 

   窓からの眺めが変わった。 

 

  草のみどりと黄色のハーモニー、 黒蝶がゆらり現れて、 静かな広場にさざ波が立つ。 
 鴨や からす、ムクドリ、ハトに混じって初々しい蝉の声がする。 

 梅雨明けの酷暑を乗り越えて、 この頃は凌ぎやすくなっている。
  きょうは沼風が心地よく 高原のさわやかさを運んだ。

 夏休みといえば浦和まつり、 沿道にお囃子の音が流れ 
参院選もあり、 別所に来る人は少ないようだ。

  歩道橋から俯瞰すると

 いつものながめが新鮮に映る。  シュールなカーブの繰り返し
 釣りもジョギングも蔭にやすらう。  

 

 開室を待ちかねて 美術大学の学生さんたち5名  課題で
ヒアシンスハウスの模型を作るそうだ。 外観や室内をスケッチしてゆく。
 また二人、  午後からひとり  またひとり。 説明を聞き ころころとよく笑った。
  

  わあ 可愛い。 すてきな家、  思ったより広い。 緑に囲まれ、こころ休まる。
   ここで勉強がしたい。  集中できます・・。  帰りたくないなあ…    
  
  木の色と木目の中に 深緑の窓やドアが すごくかわいい。
   時間がゆっくり流れている 穏やかになれる


 道造さんも きっと喜んでいますね。
  デザインを学ぶ皆さんの眼のつけどころに感心し、 礼儀正しく、若い細やかな感性がすてき。
  スケッチを見せていただいて ガイドもうれしい。 

  来訪11名 ありがとうございました。


     

 


 ※ 恒例のヒアシンスハウス夢まつり 
  今年は 11月17日(日) (いつもは 11月3日でしたが)

   講演は   詩人  高橋睦郎氏
   他 立原道造の詩の朗読や 合唱など

  今から楽しみです。

 ※ 7月30日 夕涼みの会 5時30分から 

 

 

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しじまの中へ

2013-06-08 | 別所沼だより

  ある日 小鳥をきいたとき
  私の胸は ときめいた
  耳をひたした沈黙(シジマ)のなかに
  なんと優しい笑ひ声だ!

  ……

        「鳥啼くときに」   立原道造

 


 

 久しぶりに 窓を開けて沼を見ていると 何の魚かジャンプした。 朝のうちは風もなく曇っている。  10時過ぎると晴れて蒸してきた。  
 

通りの音も届かない沼の奧、 噴水だけが歌っている。  しずかな沼に水音がこだまする。 吟行の方たちも句帳を手に集まってくる。 


・スカイツリーのそばから自転車で3時間かかっていらした女性。 
 「TOTOギャラリー・間」で開催中の 「中村好文展 小屋においでよ!」を観て ヒアシンスハウスもぜひにと思われた。 ほんとうは沼の向こう側に建てられ、 立原はベッド脇のちいさな窓から沼を見るはずでしたとご説明。  
 
 瞳をかがやかせて仰ったことばもすてき。
 「詩人にとって窓は 小さくなくてはいけなかった…  ちいさなところから覗く沼が 大切だったのでしょう」

  狭い開口から広がる、 想像し広げる空間  創作する景色 奥行…

 「学生に 建築家がこめる思いを伝えたい。  もちろん今の開放感もすばらしいですが…」

ほら 硝子の向こうに 木立がトロトロしてるでしょう。 
 丸ビル解体時に譲り受けたガラスで 古いものだから…とガイド。
  女性の目が 一瞬潤んでいるように見えた。  

・ 奈良からもいらして熱く語った。 博識なHさんからおもしろくて楽しい話題が尽きることなくつづく。 ヒアシンスハウスのこと、 万葉歌、 はじめられたガイドのこと、 フランスひとり旅。 古事記… 

 このあと稲荷山古墳に向かわれたが、 さっそく現地から写真が届いた。 すばらしい行動力、 向学心、 マグマのような情熱に圧倒される。

・ 「うちもこの鍵です」 先月ガイドの日、お友達の鍵とヒアシンスの鍵と3人で見せ合ったのでしたね。 同じHORIの 誇高き三つ又の槍。  ヒアシンスハウスは 「ほんとうにいい家… なつかしい… 」 何度もおっしゃって。

 

  良い時間だった、 貴重なお話が伺えた。 ガイドはただ おどろき、うなずくだけ。
しじまを熱いものが流れている。 みなさまは 優しく深くなつかしい我家のように、 ヒアシンスハウスを眺めていらした。 
 
  来訪 8名。   遠いところから ほんとうにありがとうございました。
 
 前庭にムクドリが来て 蜻蛉がよぎってゆく。 雨は降りそうもない。
  ひとも水も風も 緑に染まるこのごろ。

 

 

 

 

 

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万緑

2013-05-18 | 別所沼だより

 まことに爽やかな一日、ガイドをした。 
 さまざまな緑がかがやくとき、 雲が流れ風が夢のように過ぎる。 
 立原道造が集めた200色いじょうのグリーンがそよいでいる。

 ノートには奈良からいらしたとある。 緑に佇むヒアシンスハウスで、 よいときを過ごされたごようす、 さぞかしこころ弾んだことでしょう。

 

きょうはガールスカウトなど 公園は多くの団体で賑わった。 ユリノキに花がつき、 沼の北側では浮島に囲まれたところにバンの親子がいる。 親は餌を捕り水浴びなど。 幼鳥の羽毛はフワフワで孵ったばかりかしら。 

 

 目に沁みる緑。 別所沼会館に泊まりがけで吟行にいらした。 時間までハウスで句作します。 以前の句をいただいて、 ご了解を得てUPします。 (敬称略)

   救命具沼に五つの風薫る     加藤いさむ
   脆弱な腕二本抜く更衣       高橋  公子
   余生とは こんな日のこと夕朧   奥山 雷火   

 
 居合わせた友人からも 

    長き竿その一線に鮎躍る     江口英子

 


  少年は二度目、 詩作が好き。 やはり、つくったばかりの作品をくださった。

  ご了解のもとに 

   鳥の声                        
   すべて自然の
   奥山の  
   緑のこせい                                                       
   あふれる山小屋


大自然

緑もかおる
山小屋で
つかれをいやし
またがんばろう

 五年生の石井くんは 七五調がからだにしみ込んでいる。 分かち書きで 良い作品をありがとうございました。 (フルネームを伺いましたが、 ご心配をかけてもいけないので。 すてきなお名前ですね) 詩作はたいせつに、 ずっとつづけてくださいね。 同席されたみなさんも賛辞を贈られました。

来訪 21名


 

   西日が窓を照らし ドラマのようなシーンが生まれる。 
 しあわせなガイドです。  道造さん 今日もありがとうございました。

 

 

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絵手紙を

2013-04-20 | 別所沼だより

 若葉がまぶしい季節ですが、今日はどんより曇っています。 淡いみどりがけむるようなメタセコイア。  朝は5℃と低く、 厚着をしてここに来ました。 鶯が鳴いています。 
  

  あいにくの天候ながら 作画会の小学生がおおぜいいました。 名札を下げた先生方も描いているし、 絵手紙のサークルや、 単独で来られる方など。 若い女性が木の間から沼を描き、ベンチに掛けて正面から捉えるひとなど静かに熱く進めている。 いいなあ、 一緒に描きたくなった。 

 帰りに見せてくださった絵手紙。
  S.Nさんの作品を  ご了解をいただいてupします。

ヒアシンスハウスが誇らしい
 のびやかな筆致で楽しげ! ハミングも聞こえそうな二羽の鳩、 アオギリなどすてきですね。
 添える言葉… 心をこめて描かれた手紙をいただいたら どんなにかうれしいことでしょう。

  

二時ころより雨になり、 沼風はいよいよ寒い。  走る人も釣り人もいつのまにか減って
ひっそりとしたハウスで私も描いた。  覚え書きのノートに筆記用の鉛筆で。 

   来訪13名   ありがとうございました。

  


 

  IDロックとか  二日間編集画面がまったく開かなくなって慌てました。
  自宅に入れてもらえない主人の気分です。  何がどうしたのかさっぱり解りませんが、  
 月曜日、 突如復旧していました。

 

 

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匂いのよい春

2013-03-23 | 別所沼だより

 やさしい鳥 やさしい花 やさしい歌
 私らは 林のなかの 一軒家の
 にほひのよい春を 夢みてゐた
 鄙びた 古い 小唄のやうに     
 (後略)
  
       立原道造  「メヌエット」

  朝早くからシートを並べ 場所とり合戦



  道造さん  おはよう…

 ここに桜は少ないけれど、やはり陽気に誘われる。  屋台も並んで 一日大にぎわい。

 ついでに寄るかたが多く 園児・児童を含め 40名以上。 
3時過ぎ 「ワン コイン ドリーム」 詩の朗読会があり、 つぎつぎお出でになった。
 

・若い女性 元の住まいへ10年ぶりで戻ってきた。 別所沼は遊び場、 思い出がたくさんつまっている。 ヒアシンスハウスができていて驚いた。 
・ご夫妻で。 ここはなに?  今見ても古くない、モダンな設計。 (ありがとうございます。
・お子さんと一緒。 外国人男性は日本語堪能。 もはや日本人以上です。 詩人の心にふれて感動される。 そして 「2003、 いや2004年ころできたでしょう…」と よくご存じでした。 近くなので、 建設のはじまりから関心を寄せていた) 
・お花見ついでに。 ハウスは二度目。 まえは建ったばかりのころ、掲示板を見て入ってみたが部屋に誰もいませんでした。 説明もなく (ボランティアガイドが決まる以前のことですね、 当初、 建築家や運営委員で務めました) 今回は友人を案内して。 沼で花火大会が在ったのも知っています。
 「見学は やはり近くの方が多いでしょう?」 「いいえ! 全国から… 」と 代表夫人から聞いて驚かれた。 立原の詩的な書簡を紹介すると、 こころから楽しんでくださった。 道造さんをまじえお客さまとガイドのこころが通う。 しみじみと良い時間でした。 

  今日も 素敵な出会いをありがとうございました。

 

 

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さくら色

2013-03-16 | 別所沼だより

 水を浮かべ やさしくやわらかな別所沼
  ほんのり さくら色

 

  道造さん   飛行船… 

   
  風もなく  うらうらと 野鳥の声ばかり   
   停めてある自転車に鴉が二羽近づいた   お目当ては
   前籠に脱いであるコートの襟
    襟の毛皮をなんども何度も毟っては 急いで運ぶ

     子育てがはじまるんだね 

     みんな鴉を追い払うけれど   持ち主は戻ってこない

    また カラスが近づく  毛皮を毟る
      オナガも呼んでる    ムクドリがはばたく

    

  行き過ぎて尚連翹の花明り    汀女

   満開の連翹   濃い黄色


  この花を愛した高村光太郎  連翹忌は 4月2日

  マンションの桜が咲いていた  

  別所の鬱金はまだまだです   

 

 

 

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理想の家

2013-03-15 | 別所沼だより

 3月4日 小さな家を訪ねた。 

ながむれば千々に物思ふ月に又我が身ひとつの嶺の松風 (新古397) 
枕とていづれの草に契るらむ行くをかぎりの野辺の夕暮 (新古964)

 

    鴨社の歌合とて、人々よみ侍りけるに、月を

 石川や瀬見の小川の清ければ月もながれをたづねてぞすむ (新古1894) 
  
  すむは 「澄む」 住む に掛かる。
  「住む」には 神が住む (宿るの意か

 いずれも鴨長明の歌。 京都市左京区、 糺の森に囲まれる下鴨神社(賀茂御祖神社カモミオヤジンジャ)  表参道に並ぶ流れが瀬見の小川、 石橋を過ぎて河合神社へ。


 

神官の家に生まれた鴨長明は重職に就くものの50歳の春出家、 厭世感を抱きやがて「方丈記」を書いた。

 河合神社境内に再現された 鴨長明の方丈

 広さは3メートル四方、わずか5畳余。 その極小空間に、
 阿弥陀如来と普賢菩薩の絵像や法華経…… 歌書や楽譜、  琴と琵琶など 
  最低限のものだけ置いて…   久保智祥(朝日新聞から)

  60に近づいたころ余生を送るための草庵をつくった。 理想の家は、 移動に便利なように、 すべて組み立て式である。 土台の上に4本の柱を立て、屋根は葺くと言うより上から覆う。 材の継ぎ目は掛け金にかけてつなぐ。 簡単に好きな場所に移せる。

 

 (同じ画像が2枚あるのは、 室内が見えにくいためコントラストを変えたものです)

 

  ご案内は  拡大して  

 

  魚や鳥のようすを見て欲しい、魚は水の中にいてそれに飽きはしない。魚でなければそのこころはわからない。鳥は林の中にいることを願う。 鳥でなければそのこころは解らない。 閑居の心境というものこれと同じ…

 住んでみてはじめてそれがわかる。  こころは豊かに 
  身辺スッキリ 見習いたい。 

 

 

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風が…

2013-02-16 | 別所沼だより

    やさしい鳥 やさしい花 やさしい歌
    私らは 林のなかの 一軒家の
    にほひのよい春を 夢みてゐた
    鄙びた 古い 小唄のやうに

    青い魚
    光る果実
    ながれる雲 星のにほい
    ちひさい炎

    風が 語つて 忘れさせてゆく
    淡いいろのついた春を 夢みてゐた
    ひとつの 古い 物語のやうに……

    夜空の星と 置洋燈の またたきが
    祝つてくれた ひとつの ねがひ
    優しい鳥 優しい花 優しい歌

               メヌエツト    立原道造

 


 青空を溶かしたような水のいろ   蒼く澄んでいる。

  何て寒いこと!  冷凍庫の中にいるようです。

  氷点下の朝、 烈風が追い撃ちをかけ、 ここまで来ると指先は凍って痛いくらい。

  さすが釣り人は2.3人と少ない。  ランナーは、 いつもどおり、 何があってもいそしんでいる。  こんな日にも美しい沼をとり戻そうと、 落ち葉を掬う人たちの姿があった。

  作業の大変さを思い、 祈るようなきもちになる。

 ひかりの春! こころ弾ませる みどりの旗…  ポールは軋みをあげている。
 狂喜乱舞する旗が飛ばされないか心配で 入念に結んでおく。

 

 窓辺は温かい、 日射しを追って移動すれば、 終日あたたかい。

  午前中は来訪者なく  ツグミが寄ってくる。 白い眉を整えて。


昼頃から

・若い男女、 このごろ 沼がきれいですね。 ヒアシンスハウスで温もりました。
 同人誌って?  (お近くですね。 なんどでも お出でください。)

・少女は2度目  (立原の詩を読んで 美しい日本語をひろってくださいね)

・思い覚まして、栃木より(女性) 浦和駅から歩いて30分もかかった。 帰りは中浦和経由でこちらなら5分。  建築が好き、 閉館間際の記念館にも行きようやくここに。 大森に住んでいたころ、白木屋があり、モダンな建物に注目していた。 後になって立原道造が設計に加わっていたと知り感無量。 ヒアシンスハウスのまわりは想像とはイメージが違っていた。 当時とはずいぶん変わっているでしょう。  でも お家は素敵でした。 こういう家にいつか住みたい。

 (荒天の日に わざわざいらしてくださり ありがとうございます。
 風が運んだすてきな便りのような おひとりおひとりに出会いました。 そんな気がする一日でした。)

来訪者 お子さんを含めて6名

 

 

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冬木立

2013-01-26 | 別所沼だより

 メタセコイアはすっかり葉を落とし 蕭条としている
 梢が透けて 冬の青空が覗く

 窓辺の特製カレンダーは 結社の方で作られたのだろうか

  
 沼の辺のメタセコイアの冬木立 こだわり捨てて清々とゆく   谷口ヨシ

    
 冬木立の絵もすてき・・  作者はガイドもする多才な方
 いつも刺激をいただく

 詠人は月ごとに変わり 2月 雪明りの道 3月は柚子にとまる黒揚羽を詠んでいる

 

   ひなたはポカポカ 気持がよい  
   旗が元気に翻った  
 

  午後から 来訪者つづく
 ・パパと小学生ふたり  前にもいらしたそうで
  「この子たちは初めてですから 説明してやってください」

 可愛いお嬢さんたちの前で ガイドも張りきった

  友達にも ヒアシンスハウスのことを伝えてね 

 東京から  4名
 散策後ハウスへ  時間をかけて堪能された 
 木の香を愛で 間取りに注目 すてきな家。
  季節を変えてまたお越しください。

 幼子はスタンプがお目当て たくさん押して帰る
 またね…


 閉ざされた硝子のなかを  ちぎれ雲が泳いでいる
 絵の仲間が来て、 賑やかに過ごした。   来訪 14名  
   3時より詩を読む会  

  

 

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初雪

2013-01-14 | 別所沼だより

初雪に気もそぞろ
 じっとしていられなくて 別所まで来ました。

 えいやっ!と 飛びだしてきてよかった  

 

 見慣れたけしきも 版画のよう

  パパと作った雪だるま…   完成!

 午後5時までの積雪 9.5センチ

  何ぞ、ただ今の一念において、 ただちにする事の甚だかたき。 

 兼好さんの教えのように  目の前の一瞬を切り撮る。 めったにない雪景色だもの。
電車は止まり、バスは徐行運転。 長靴を履いて雪道を久しぶりに歩いた。    

 

 空からの手紙…    他の画像もお楽しみください

 

 

  庭の蝋梅

 

 雪の別所沼…  過去のようすもご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

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元旦

2013-01-01 | 別所沼だより

  土手に昇って 冨士を拝んだ。

    

  壮麗なすがたに 身が引き締まる。 頂から降ってくるパワー。
  冷たい水色の光を受けて思ったこと。
   じぶんに正直に生きよう、 あかるく、 いつまでも素直でいたい。 
 
  浅間や男体山がよく見えた。   



  薔薇園によると 霜柱が立っていた

  この時間  土を持ちあげていた氷柱がくずれ始めている
  はかない霜柱


  別所沼では
  北側のメタセコイアは葉がほとんど落ちて 赤い絨毯ができている。  

 

  沼面は活動のおかげで綺麗になっていた。 例年は吹き飛ばされて水底に堆積して行った。 水面に白雲が泳ぐ。 
 これで 水質も改善されるのでしょう。  

 

 

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居心地のよい家

2012-12-18 | 別所沼だより

(※※※※※こちらも管理人の意図に反して画像が抜きとられています。ほんとうに残念です。)2024.10 

 

 明るい窓と 木の香り 心が落ちつく…
 建築家で詩人 立原道造の居心地のよい住まいです。
ヒアシンスハウスへ 初めていらっしゃる方のために、 ご案内いたします。

場所
 埼玉県さいたま市南区 別所沼公園内

交通
 JR埼京線 中浦和駅から徒歩5分
 JR京浜東北線 浦和駅から徒歩20分

開室日 
  水・土・日・祝日 午前10時~午後3時
       ※外観はいつでもご覧になれます

 

 

 地図など 詳しいことはこちらです。

   

 

 

 

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雰囲気

2012-12-15 | 別所沼だより

  このところ氷点下つづき、  きょうは曇り すっかり冷え込んでいる。一日ストーブをつけた。  
  走る人は絶えないけれど、 ヒアシンスハウスを目指すひとは少ないようだ。 暮れの忙しさと戦っている。 ときおりパラパラと降った。

 人間であるよりは、 はるかに妖精に近いような雰囲気を、あたりに漂わせながら、 空中を飛ぶような身軽な歩きかたで 動きまわっていた。 建築家詩人の、なかば少年のような姿、含み笑… 中村真一郎

(恋しくて来ぬ 啄木郷  )  立原道造についても書かれています。



 「道造さん おはようございます」 
 ドアを開けると 戸惑うような詩人の写真があった。 わたしの今年最後のガイドです。

 ・句会(春月)のため。  「とてもよい木の香りがしますね」 「素材は何ですか」 
 入ってすぐ微香に気づく… うれしいですね。 さすがに 五感を研ぎすませて雰囲気のよい方々、 男女 五名。  

  ・ガイドのTさん  季語の話題をひとしきり。 
  ・小さな女の子が入ってきて スタンプを押して帰る。 パパは外で見守っています。

 ・N先生。 上梓された「月橘の香り」について伺う。 芭蕉の師、 北村李吟「俳諧 埋木」のことなど幅広く、 生徒ひとりのミニ講座はもったいない。 文芸全般にわたり楽しみであった。 
   来室 11名。 

 綺麗になった別所沼、 涙ぐましい努力をして
水面の枯葉を掬っています。



 

 なにか貰えそう…  いっせいに集まってくる。

 

 逆立ちで餌をとる。  お尻をひょいっとあげて バランスがいいカモ。


  大きな公孫樹の木を丸坊主にした冬…  (高村光太郎)

 イチョウはすっかり葉を落とし、 日向のメタセコイアも先端が透けている。
  なにもかもが冬の気配を纏ってきた。 
 寒冷のなかに一本の筋が通るような、 冬の雰囲気も悪くない。  

 

 

 

 

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ひよつと思ひぬ

2012-12-14 | 別所沼だより

          パステルに汚れし我手
       油絵の手の如くに
       ひよつと思ひぬ。   立原道造

 

  パステルと油彩と どちらも描いた詩人
 汚れた指先は まるで…

  今しがたまで描いていたのは 油絵だったかしら
  

 

  ゆさぶれ 青い梢を
  もぎとれ 青い木の実を

 

 

 ひとよ 昼はとほく澄みわたるので
 私のかへつて行く故里が どこかにとほくあるやうだ

            わかれる昼に   立原道造 

 

 (加工画像は 沼写真の輪郭抽出です)

 

 

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