別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

さくら色

2013-03-16 | 別所沼だより

 水を浮かべ やさしくやわらかな別所沼
  ほんのり さくら色

 

  道造さん   飛行船… 

   
  風もなく  うらうらと 野鳥の声ばかり   
   停めてある自転車に鴉が二羽近づいた   お目当ては
   前籠に脱いであるコートの襟
    襟の毛皮をなんども何度も毟っては 急いで運ぶ

     子育てがはじまるんだね 

     みんな鴉を追い払うけれど   持ち主は戻ってこない

    また カラスが近づく  毛皮を毟る
      オナガも呼んでる    ムクドリがはばたく

    

  行き過ぎて尚連翹の花明り    汀女

   満開の連翹   濃い黄色


  この花を愛した高村光太郎  連翹忌は 4月2日

  マンションの桜が咲いていた  

  別所の鬱金はまだまだです   

 

 

 

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6 コメント

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連翹忌 (高村光太郎連翹忌運営委員会代表)
2013-03-17 12:06:20
連翹忌につきご記述下さいましてありがとうございます。
日比谷松本楼にて本年で57回目の連翹忌を執り行います。今年は光太郎生誕130年ということで、各地でいろいろな動きがございます。よろしくお願いいたします。
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Unknown (東風)
2013-03-17 12:17:35
れんぎょうのはなが綺麗ですね!思わず「あー!」と歓声をあげてしまいました。
春はうすもも色の靄の中にあるようですが、あざやかな黄色い花達が咲き誇ると、初夏を迎える、夏告げの色のようです。烏の巣作り、可愛いやら困りものやら、なんとも言えず笑ってしまいました。安らかに過ぎる別所沼の春、いつかお訪ねして道造さんを思いたいですね!
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連翹 (ふくら雀)
2013-03-17 20:13:37
我が家の連翹はもう鮮やかな緑の葉も出て、散り際になっています。種類が違うのかもしれませんね。手入れが悪いからかこれほどの密生した花をつけることもありません。
もうすぐ連翹忌ですね。
別所の鬱金桜、待ち遠しいですね。桜はよろず、青葉になりゆくまで心穏やかに過ごせないといった古人の気持ちもわかるような気がします。
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ようこそ ()
2013-03-18 10:24:36
 連翹忌運営委員会様
 ご訪問ありがとうございます。 57回目の連翹忌、おめでとうございます。その活動を知りませんでした。
高村光太郎は63歳で花巻の炭焼き小屋… 小さな空間に籠める詩人の思いを重ねています。詩はblogに引用し
芸術家の激しい心にふれました。 生誕130年、記念すべき連翹忌がご盛会となりますようお祈りいたします。
 NETのご縁で多くの方のご参加がありますように。
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夏を告げる ()
2013-03-18 11:00:42
 東風さん ありがとうございます。 ほんとうに春は黄花が多いですね。万作 ミツマタ サンシュユ 連翹・・
初夏を思わせる陽気のなかで、 ハッとする花明りに誰しも佇んでいます。

 利口なカラス。 上着を脱いで散歩に出たか、 ご本人は戻ってびっくりしたことでしょう。 皆さん気づいて、追い払ったのですがかなり抜かれていました。
 「いつか別所沼を訪ね」 うれしいです。 ありがとう!!
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鬱金桜 ()
2013-03-18 11:08:13
 連翹に戯れる雀さん… 墨彩でいかがですか。 日当たり風通し、申し分ない環境で咲き誇っていました。

 桜には華やかさのかげの幽玄の趣に魅かれます。 古典芸能に造詣の深い雀さんです。 古典文学などとともに。  鬱金桜の匂うころが夏の入口、新緑へとつづきます。
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