退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「ロシア絡み三つ」について

2022-04-24 02:24:45 | Weblog
くもり。おだやか。

中村逸郎「ロシアはどこに行くのか」を本切れで再読。

14年前の作品。
「ロシアの風土」を知っておきたい。

プーチンの「遣り口」は当時から変わらず。
「自分に反対する者は殺す」と。

どこまでも「賄賂」が必要となることについても同様に。
「農奴」という言葉をあらためて思い出した次第。

要はそうした「カルチャー」から抜け切れないのだということ。
わが国同様に「劣化」はどうしようもなく。

マル激を観る。

今回のゲストはロシア文学専門の沼野恭子。
「心あるロシア人たち」が残念ながら母国に居られない現実よ。

「プロパガンダ」に「洗脳」されるのは年長者が多く。
そうでない若者たちとの差は「デジタルディバイド」のせいだったり。

とりあえず「ロシア人」などという「抽象的な括り」で物事を判断しないように。
ソルジェニーツィンが晩年にプーチンと「重なったこと」も忘れずに。

「脅迫」がある中で自分はどう行動できるのかについても思いを致したいもの。
ウクライナとロシアが「交じり合っていたはず」が今回の「戦争」で分断されたり。

「独裁者に共通の末路」を指摘する宮台真司にふむふむ。
「現実」を知らないまま「孤立」するしかないのが何とも。

「グレイゾーン」を「共通認識」だとした上でさらには「グラデーション」があること。
その複雑さを理解できる「知性」を持っていたいもの。

セルゲイ・モクリツキー「ロシアン・スナイパー」(’15)を観る。

「父親に無視された娘」には学業優秀のみでなくスナイパーの素質があり。
軍にリクルートされて戦場へ。

ナチスドイツと戦う中で。
彼女を好きになる男性たちに「救われ」。

果てはエレノア・ルーズベルトに「女性らしさ」を思い出させられる次第。
第二次大戦当時アメリカとソ連は「同じ側にいた」のを忘れずに。

ロシアの監督が「英雄」をこんな風に描写するのねといった趣き。
マーシャのいかにもな「女性らしさ」が主人公とは対照的に描かれ。

本作を観れば「複雑さ」というものがわかるはず。
「無理矢理『男』にされた女子の姿」を確認しておこう。
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