退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「貧しいものふたつ」について

2024-09-02 02:50:56 | Weblog
くもりときどき雨。夜になって一時激しく。

増田明利「お金がありません 17人のリアル貧困生活」を読む。

「見えない貧困の実態」を知りたくて。
一度「ルート」から外れるとそこから抜け出せない模様。

「非正規あるいは派遣労働者たちの現実」が本書に。
わが国の憲法第25条を思い出した次第。

曰く「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」。
彼ら彼女らの生活は「違憲状態」ではないのか。

「贅沢」は出来なくても「そこそこ楽しく暮らしていける状態」が維持されないと。
いたずらに「自己責任」を問う前にそれが「権利」なのだと理解したいもの。

こうした人々は「われわれをこんな風にしておいていいのか」と訴える余裕もなく。
あらためて「人権」の一部である「生存権」を思い出す始末。

「自らの努力」によって築いた「現在」がある人々にありがちなのは。
「もっと努力しろ」という言葉。

それ以前に「誰もが安楽に暮らせる環境」をもっと。
少なくとこここには「健康で文化的な最低限度の生活」はない。

S・J・クラークソン「マダム・ウェブ」(’24)を観る。

冒頭の救急車の描写からイヤな予感が。
よくもまあこんなに面白味のない作品を作れるもの。

主演のダコタ・ジョンソンが気になったので観てみたのだけれど。
彼女の祖母はヒッチコック「鳥」(’63)のティッピ・ヘドレンらしく。

「特捜刑事マイアミ・バイス」のドン・ジョンソンと。
「ワーキング・ガール」(’88)が懐かしいメラニー・グリフィスの娘だとのこと。

「三人娘」のジュリア、シドニー・スウィーニーやマティ、セレステ・オコナー、
あるいはアーニャ、イザベラ・メルセードも悪くなく。

せっかくのキャストを物語の描写が最悪の結果に。
「悪玉」タハール・ラヒムに魅力が感じられないのも残念で。

「マーヴェルもの」でこれほど酷いとは。
「ある程度の楽しさ」を得られればいいと思っていたのにいやはや。
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