退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

ひとりよがりと生命力

2007-12-16 23:44:00 | Weblog
晴れ。風冷たし。

昨夜は久方ぶりにソウルバーへ行きジンを痛飲。
午後に目覚めるとウサギの目になっていた。

大島渚「悦楽」を観る。

学生時代に家庭教師先の愛する娘のために殺人をした男が
その現場を目撃した公金横領の役人と交換条件に3千万を預かる。

役人は5年後に出所する予定で万事うまく納まるはずが
娘の結婚によってヤケになった男は次々と女を買う。

「権力」以外の「金と色」を自由に使えるようになった男は
結局娘のことが忘れられない。

「男のひとりよがり」がよくわかる物語。

引き続き大島渚「白昼の通り魔」を観る。

「恋愛」よりも「生活」を重視する生命力の強い村の女が
周囲の人間たちに「影響」を与える。

彼女を愛した気の弱い男は自殺、
彼女を犯した男は「白昼の通り魔」になる。

「無償の愛」の重要さを唱え「白昼の通り魔」の妻になった
中学の教師は悩む。

気の弱い男と中学の教師、
2回とも一緒に自殺を図った女だけが生き残る。

「生命力の横溢」は「弱いもの」を排除するという物語。
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