退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「想像力の結果としての描写が素敵な古典小説と『リラックス』を説く不思議な映画」について

2024-09-21 02:11:17 | Weblog
晴れ。37度超え。

フローベール「サラムボー(下)」を読む。

戦いの壮大さとカニバリズムも含めた悲惨さなど。
もう「物語」などどうでもいい趣き。

サラムボーとマトーとの恋はむしろ「おまけ」。
大して面白くないし。

スペンディウスの方が気になった次第。
なるほど「狂言回し」に相応しく。

ゾウやライオンの姿がなかなか。
チャン・イーモウ「グレートウォール」(’16)を思い出させる戦いぶりも含めて。

ちょいとSFを感じさせる作品。
1857年(安政三年)に本作を書き上げた作家に拍手を。

ホン・ソンウン「おひとりさま族」(’20)を観る。

カード会社のコールセンターで働くジナ、コン・スンヨンは優秀で。
ただ彼女は父親も含めて極力他人との付き合いを避けていて。

そんな彼女が後輩スジン、チョン・ダウンの教育係を任され。
嫌々ながらそれをこなすのだったが。

「孤独死」した隣人の幽霊を見たり。
スジンが聞いていた不思議な音を自分も聞くようになり。

「ひとりで平気なフリ」が出来なくなってしまいラーメンの味も変わり。
仕事を休職することになるお話。

上司役が印象に残るのだが名前を確認出来ないのが残念。
彼女の「もっと手を抜けばよかった」という台詞にふむふむ。

ラストの父親への電話の内容もなかなか。
「監視カメラの映像の中だけで会いましょう」と。

いたずらに頑張らなければ。
もっとリラックスして楽しく暮らせるはずというメッセージがある模様。
コメント
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