退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

多勢に無勢な「正しさ」について

2010-09-09 02:38:25 | Weblog
雨のちくもり。台風の影響。

エリアス・カネッティ「群集と権力(上)」を途中まで読む。

今のところどういう展開になるかはまだまだ不明。
「構成」が見えるところまで進んでない模様。

「群集」で個人的に思い出すのは
大昔に大晦日から正月にかけて熱田神宮に出かけたときのこと。

身動き取れない状況の中で
「それぞれお互いが押されてると思ってるから押し返すのだ」といった発言をした瞬間。

津波のように周囲がいったん引き
「悪意の波」が押し寄せてきた記憶がある。

おそらくは「わかったようなことを言うんじゃねぇ」という反感と
「それを言ってみたところでどうにもならんわい」という反発の生み出したもの。

今どきの言葉を使えばまさに「KY」なわけで
ある種慄然とした気分になったことを鮮明に覚えている。

それ以来というわけでもないけれど
「群集」の一部になることはほぼ自動的に避けている。

さて本書は「群集」をどう分析するのか。
楽しみのようなめんどくさいような。
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