退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『コモン』の自治と好ましい町作りあるいは何とも魅力的な世界を描くチェコの監督作品」について

2024-10-08 03:04:44 | Weblog
くもり。夕方に激しいスコール。

斎藤幸平・松本卓也編「コモンの『自治』論」を読む。

編者ふたりに加えて白井聡、松村圭一郎、岸本聡子、木村あや、藤原辰史。
政治学者、文化人類学者、杉並区長(公共政策研究者)、社会学者に歴史学者という面々。

「コモン」とは「共有財・公共財」のこと。
「資本の論理」からそれらを守れと。

一番わかりやすい「ダメなパターン」は水道を民間会社に扱わせることか。
その結果水質保全は利益のために無視されて。

詳細はトッド・ヘインズ「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」(’21)まで。
ちなみに「巨大企業」とは「デュポン」のこと。

とりあえず「国家あるいは行政」に期待するのではなく。
「好ましい町作り」を自分たちでというのが基本。

すでにそういう「現実」は起きているようなので。
「モデル」を参考に各地でいろんな動きがあることを望むのみ。

ヤン・シュヴァンクマイエル「アリス」(’88)を今頃観る。

ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」を元にした作品。
何とも奇妙で何ともユーモラスな「weird world=不気味な世界」。

本作に登場する人間はアリス役のクリスティナ・コホウトヴァーだけ。
彼女も十分に魅力的だけれど。

兎や帽子屋を初めとするキャラクターが素晴らしく。
靴下が「芋虫状の生きもの」になるとはいやはや。

不細工な言葉で本作を語るのはもったいないので。
詳細は具体的に確認していただきたい。

監督はチェコの人で今年「卒寿」。
これまでは名前のみ知っていたがしばし作品を追いかけることにする。
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