雨。また夜に止む。
伏見冲敬訳「完訳 肉蒲団」を読む。
「才子」だが色好みな未央生は孤峯の忠告に耳を貸さず「佳人」を探す旅に出るものの。
あれこれあった挙句「放蕩息子の帰還」となるお話。
「仙術」によって小さかった陽物を「無敵」にするのが笑える。
「佳人たち」はそれぞれにその虜になるという実に「都合のよい物語」。
基本は「男目線」で。
彼にとって好ましい貪欲な女たちの姿が描かれる次第。
第一回の著者の「言い訳ぶり」もなかなか。
「道学を説いても誰も耳を貸さないので多少淫猥になっても」と言うのだけれど。
「色事」は何より「元手がかからない遊び」で。
ただし常に「道徳」に責められるもの。
安部譲二が語っていた日本航空時代の女子の姿を思い出したり。
そういうことって昔からあるのねとあらためて。
クリストファー・ノーラン「フォロウイング」(’99)を観る。
監督が「時制をいじる」のはこの頃からなのだということを確認する。
モノクロの映像と音楽がシャープで。
作家志望の男が何気なく始めた「尾行」がもたらしたものとはというお話。
なるほど今年で公開から25周年になる模様。
70分という長さで十分に描かれるのを覚えておこう。
物語はヒッチコックで言うなら「見知らぬ乗客」(’51)に近いのか。
「謎の女」ルーシー・ラッセルの魅力よ。
彼女はいわゆる「ファム・ファタール=運命の女」ということで。
大量の紙幣を持ち出す手段として。
「ガムテープで身体中に貼り付ける」のも忘れずに。
このセンスは実に好ましいけれど。
その後の監督作品はというといささか微妙かも。
伏見冲敬訳「完訳 肉蒲団」を読む。
「才子」だが色好みな未央生は孤峯の忠告に耳を貸さず「佳人」を探す旅に出るものの。
あれこれあった挙句「放蕩息子の帰還」となるお話。
「仙術」によって小さかった陽物を「無敵」にするのが笑える。
「佳人たち」はそれぞれにその虜になるという実に「都合のよい物語」。
基本は「男目線」で。
彼にとって好ましい貪欲な女たちの姿が描かれる次第。
第一回の著者の「言い訳ぶり」もなかなか。
「道学を説いても誰も耳を貸さないので多少淫猥になっても」と言うのだけれど。
「色事」は何より「元手がかからない遊び」で。
ただし常に「道徳」に責められるもの。
安部譲二が語っていた日本航空時代の女子の姿を思い出したり。
そういうことって昔からあるのねとあらためて。
クリストファー・ノーラン「フォロウイング」(’99)を観る。
監督が「時制をいじる」のはこの頃からなのだということを確認する。
モノクロの映像と音楽がシャープで。
作家志望の男が何気なく始めた「尾行」がもたらしたものとはというお話。
なるほど今年で公開から25周年になる模様。
70分という長さで十分に描かれるのを覚えておこう。
物語はヒッチコックで言うなら「見知らぬ乗客」(’51)に近いのか。
「謎の女」ルーシー・ラッセルの魅力よ。
彼女はいわゆる「ファム・ファタール=運命の女」ということで。
大量の紙幣を持ち出す手段として。
「ガムテープで身体中に貼り付ける」のも忘れずに。
このセンスは実に好ましいけれど。
その後の監督作品はというといささか微妙かも。
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