くもり。寒さやや緩む。
たまにはベストセラーをということで
福岡伸一「生物と無生物のあいだ」を読む。
「生命とは自己複製を行なうシステムである」という定義が
「生命とは動的平衡にある流れである」という定義に変わるミステリー。
個人的にはエピローグに懐かしさを感じた。
家の前の細いどぶにアイスキャンディーの棒を流して
どこまで流れていくかをずっと追いかけた記憶がよみがえる。
虫を扱った文章は北杜夫の精密と静謐に似ている。
評判を何も知らずに読んでいたらもっと感動していただろう。
「内部の内部は外部」という一見奇妙な言葉に
徐々にリアリティが生まれていく叙述がいい感じ。
新書としては「濃い内容」なのが久方ぶりでうれしい。
たまにはベストセラーをということで
福岡伸一「生物と無生物のあいだ」を読む。
「生命とは自己複製を行なうシステムである」という定義が
「生命とは動的平衡にある流れである」という定義に変わるミステリー。
個人的にはエピローグに懐かしさを感じた。
家の前の細いどぶにアイスキャンディーの棒を流して
どこまで流れていくかをずっと追いかけた記憶がよみがえる。
虫を扱った文章は北杜夫の精密と静謐に似ている。
評判を何も知らずに読んでいたらもっと感動していただろう。
「内部の内部は外部」という一見奇妙な言葉に
徐々にリアリティが生まれていく叙述がいい感じ。
新書としては「濃い内容」なのが久方ぶりでうれしい。