退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

玉石混交ではあるが出来れば玉に

2009-05-14 00:22:59 | Weblog
晴れ。風は吹いたもののおだやか。

鷲田清一・内田樹「大人のいない国」を読む。

前者は「弱さ」と「あいまいさ」を
後者は「矛盾」と「無秩序」を大切にせよと説く。

いたずらに他者を貶める「言論」は「呪い」であり
その発信者が匿名であるのは「発信源」が知られると効力を失うから。

「発語は本質的に懇請」なのだから発信者には受信者に対する「敬意」が必要で
そうした「受信者への予祝」によって「呪い」を相殺できるのだ後者は言う。

普段自分で使う言葉にすると
「マイナスを薄められるのはプラスだけ」ということ。

「『マイナス=悪いところ』を取り除く」という作業にはキリがなく
効果よりむしろ消耗させられることになりがち。

人的資源に乏しい環境の中でまともに生きるには
時代を問わず「すぐれもの」により多く触れることだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 苦あればこそ楽あり | トップ | 東京流れ者 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事