退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「忘れていることの多い漢詩と裸体に『男目線』を感じさせないAI映画」について

2020-02-15 02:35:41 | Weblog
くもり。少しだけ降る。

一海知義「陸游詩選」を半分くらい再読。

あれこれすっかり忘れている自分に気付く。
やはり手元に置いて何度も読み返さないとダメらしい。

河上肇の翻訳があることも同様に。
もっとも陸游という人物の印象だけはそのままに。

本来なら明日読了予定だが仕事場の研修でどうなることやら。
早起きの必要もあり少なくとも相当に忙しい一日になりそうな気配。

アレックス・ガーランド「エクス・マキナ」(’15)を観る。

「エクス・マキナ=機械仕掛け」。
「デウス・エクス・マキナ=機械仕掛けの神」というラテン語由来。

どういうオチになっているのかと思いながら結局は「タイトル通り」か。
「透明な機械」の映像が素敵。

世界的な検索エンジンである「ブルーブック」で働くケイレヴは
抽選に当たって社長ネイサンの自宅を訪れることに。

「チューリング・テスト」を頼まれた彼はやがてAIのエイヴァに惹かれ。
彼女に協力するのだがというお話。

エイヴァのアリシア・ヴィキャンデルには柔らかな魅力があり。
キョウコのソノヤ・ミズノの微妙な顔も同様に。

スタイリッシュな映像はいかにもな英国風味。
裸体がこれほど「色気」と無関係なのにふむふむ。

人間の肉体にナイフが刺さる時の「リアルさ」も覚えておこう。
彼女たちを「開発」したのが「マッチョマン」であるのも。

すべてをカメラで観ているつもりの存在はその「全能感」を利用されて。
「言葉」を理解しないはずのキョウコがエイヴァの言葉を理解するのも忘れずに。

ちょいと「フェミニズム」も入っているという解釈などいかが。
なかなかに面白い作品。
コメント
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