退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「人は常に『ひとり』であることあるいはハリウッドの残念なリメイク映画」について

2020-02-01 02:26:00 | Weblog
晴れ。今日も夜に冷える。

松原惇子「老後ひとりぼっち」を読む。

「人は誰と居ようと自分を生きるのみ」ということをあらためて。
わが国の「セーフティーネットの無さ」についても同様。

「老後の蓄え」を十分に持ったはずの人々は「搾取」され。
「特養ホーム」という名の「墓場」で死を待つのみとは。

これが「国家」と言えるのかどうか。
もちろん答えはNO。

そんなものに依存するだけではまともな人生を送れないことは確か。
「人間関係資本」を蓄える方がずっとマシだったり。

老若男女を問わず「明日目が覚めるかどうか」はわからず。
あるいは突然の事故によって死ぬ可能性は誰にでもあり。

その一点を覚悟すれば「新しい世界」が開けるはず。
「誰もが平等な世界」へようこそ。

もっともすべてを金でどうにか出来る存在は別にして。
カルロス・ゴーンはそうして身を守った。

ルパート・サンダース「ゴースト・イン・ザ・シェル」(’17)を観る。

士郎正宗原作の押井守「攻殻機動隊」(’95)の実写版。
草薙素子にはスカーレット・ヨハンソン。

たけしや桃井かおりを始めとして日本人キャストも大勢。
ただし本作が面白いかと言われると微妙。

芸者ロボットがハンカ社の重要人物のデータを盗むシーン以外にインパクトはなく。
いたずらに主人公の「自分探し」が続くのみ。

リドリー・スコット「ブレード・ランナー」(’82)を真似ただけの街の描写も今ひとつ。
本作でのジュリエット・ビノシュは悪くないけれど(彼女はどこかトリュフォーを思わせる)。

桃井かおりの存在感はおそらく監督の印象に残ったのだろう。
当初の予定より登場シーンが増えたはずだと勝手に推測する。

「たけしが出るSF作品はつまらない」という「ルール」がここでも。
一瞬だけ魅力的な表情があったとはいえ。

いやはや。
また「残念な作品」を観てしまった。
コメント
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