退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「肩透かしと文脈と顔」について

2016-01-28 02:51:07 | Weblog
晴れ。やや寒さが戻る。

石黒圭「『読む』技術 速読・精読・味読の力をつける」を読む。

どんなものかと思って買ってみたものの
「目からウロコ」はなしで残念。

自分がどうやらすでに持っている技術を
「分析用語」であらためて解説された感じ。

それはそれとして。

電車の車内で端の席が空いたのに気付いた女子中学生が
友人の男子を手招きしたところ。

杖を持ったおばあさんがいるのに気付いて遠慮し
ついでに連れのおばさんに席を譲ろうかと立ち上がりかけたのだが。

「あー、いーいーいーいー」

おばさんは甲高い声で母音ふたつのみのお答え。

「?」に対して「!」で答える「古典的な伝達」もあるけれど
これはこれで面白いものだと思いつつ。

ここに「味気ないアダルト・ビデオ」という「文脈」を加えると
また違った味わいなど。

唐突に「あえぎ声」について考えてみると
「あ・い・う・お」はあっても「え」がないことに気付く。

地域限定であれば「え」もあるのかどうか。
詳細は関係各位におまかせ。

「えー」と書けば通常は「始まりや驚きあるいは反対」を表し
「ぇぇ」とすれば「同意」を表すのが「通常」だとしておいて。

深夜NHKで「ちかえもん」を観る。

優香や早見あかりがきちんと関西弁をこなしているのにふむふむ。
松尾スズキのモノローグはいかにも。

脚本・藤本有紀の力が感じられる。
ちなみにNHKの朝ドラ「ちりとてちん」はこの人が書いたらしい。

いけずなおかみの高岡早紀のメイクがいい感じ。
他に岸部一徳、富司純子、北村有起哉、青木崇高、小池徹平、山崎銀之丞ら。

これだけのキャストを揃えればそれなりの作品になるのは間違いない。
個人的には「あさが来た」で初めて意識して観た山崎銀之丞の「大衆演劇顔」が好き。

舞台ではつかこうへい作品にも出ていたようで
その存在をきちんと知らなかったのはこちらの不勉強のせい。

ちょいと「天知茂」な雰囲気もあり
「明智小五郎」など演じてみたらと勝手なことを。

もっともすでにその種の役は演じているのだろう。
おそらく「絶滅危惧種の顔」なので大切にしていただきたい。
コメント
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