退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「文化交流」について

2014-07-30 02:23:26 | Weblog
晴れ。暑さはそれほどでもなく。

秋尾沙戸子「スウィング・ジャパン」を読む。

副題は「日系米軍兵ジミー・アラキと占領の記憶」。
彼は戦後の日本のジャズメンたちに「本場のジャズ=ビ(-)バップ」を教えた模様。

南里文雄やビッグ・フォー(ジョージ川口・松本英彦・小野満・中村八大)
渡辺貞夫や日野皓正、宮間利之など。

ライオネル・ハンプトンに誘われるほどの腕を持ちながら
ハワイ大学で文学研究をする道を選ぶというのが「複雑」な印象。

個人的にはジャズにまつわる話を興味深く読んだものの
「幸若舞」の研究などに関わる後半はいささか「流した」感じになった。

ただし「日系」の才能にあふれた人物が
いろんな面で日本の文化に影響を与えているという視点はなかったのでふむふむ。

戦争はこんなところにも作用しているのか。
あらためて考えてみればそれは「巨大な交通=やりとり」ではある。

さて。

たとえばクリント・イーストウッドのように
「映画」という形でわが国から「勲章」をもらう人もいる。

勲章そのものはどうでもいいのだけれど
アメリカに対してそのような「好ましい影響」を与えた日本人はいるのだろうか。

映画絡みならかつては早川雪州がいた。
現代ではどうなのだろう。

おそらくそうした「お付き合い=交通」こそが楽しく
味わい深いものになると思われるのだけれど。
コメント
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