退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「劣化とゆらぎと臆病」について

2014-07-02 01:34:55 | Weblog
『快晴。暑い。

大塚英志「ストーリーメーカー 創作のための物語論」を読む。

誰もが物語を書いて発表できるようになったのだから
そのために役立つものがあってもいいだろうというのが著者の考え。

物語とは「歴史や社会」であり
それをみんなで作り上げるためには「レベルアップ」が必要だと。

著者はある時期以降徹底した「教師」になろうとしている印象。
「劣化」を嘆くより「具体的な策」を提示せよということか。

主張そのものはよくわかるけれど
いざ自分がそれをやれと言われたら正直めんどくさい。』と書いて昨日は寝る。

このところ疲れているのか。
とりあえず身体に従っておく。

吉田たかよし「世界は『ゆらぎ』でできている」を読む。

すでに知っている内容が多かったとはいえ
著者の文章は読みやすく親しみやすいのがグッド。

変わらない周期で動くことが「安定」なのではなく
実は一見「不安定」に見える周期の変化が重要なのだというのがポイント。

「人体」まで一貫してそうなのだという視点が新しいところ。
福岡伸一の「動的平衡」に近いのだろう。

「うつ病」が「人類が生き残るための手段」だというのも興味深い。
「他人との接触を避ける」「食欲の低下」「発熱」はいずれも「感染症」を避けることになると。

それが「正しい」かどうかは別にして
いわゆる「防衛反応」はすべて「自分を守るため」ではある。

その一方で。

安倍首相を代表とする「妄想」とそれを支える政治家・官僚たちによって
わが国がますます「デタラメ」になることになると話は別。

たとえ「臆病」と罵られても
「武力行使を絶対にしないこと」の意味の大きさは知っておくべき。

「臆病」と言われることを恐れる者は
実際に「臆病」であったことである種の「トラウマ」を抱えた者だけ。

その「カタルシス」のためだけにこれまで得ていた「信用」を失うくらいなら
むしろ堂々と「臆病」であればいいだけのこと。

「生き残る」ためにはその方が「自然」であることを知ろう。
コメント
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