4月12日、雨の高梁市を出発して舞鶴市へ向かいました。
舞鶴は雨ではなく、どんよりと曇っていました。
舞鶴港は見るからに軍港という感じでした。
翌13日は気持ち良く晴れ渡り、空に広がる青空が赤レンガ倉庫群に似合っていました。
この空間で、赤レンガ時代にタイムスリップしたような感覚に。
ここは舞鶴引揚記念館です。
記念館の奥が公園になっており、丘陵地の坂道に植えられた八重桜が満開でした。
坂道を登りきると展望台があり、そこから引揚桟橋を見下ろすことができました。
引揚が行われていた当時は、こんな様子だったとのこと。
今は復元した小さな桟橋に、かつての面影が残るだけです。
復元した桟橋です。
桟橋の一部を復元しただけの、小さなものでした。
桟橋の先端から左方向に、美しい斜張橋の舞鶴クレインブリッジ(鶴の橋)。
この方向から引揚船が入港する姿を想像しながら眺めていました。
桟橋の先端正面を見ながら、引揚船から小舟に乗り換えて桟橋に向かった引揚者たちの気持ちはどんなものだったとのだろうかと思いをあれこれ巡らせてみるも、想像を絶する苦難を乗り越えて帰って来た人たちの心を推測するなどということは私にはおこがましいことでした。
舞鶴湾を見渡すことができる五老ヶ岳から湾の入り口方向に目を向け、あそこから引揚船が帰ってきたかと感慨深げに眺め、舞鶴をあとにしました。
四国松山、瀬戸内の大三島、備中の高梁、そして舞鶴と、身内の故人の足跡をたどった旅でした。
故人をしのびながら、その地の素晴らしさや歴史を感じ知ることができ、なぜか胸のつっかえが取れたような気がしています。
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