pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

ネクスト・シアター蒼白の少年少女によるオイディプス王@さいたま芸術劇場インサイドシアター

2013-02-23 19:34:45 | 観劇/コンサート

本日の配役

オイディプス・・・・小久保寿人
クレオン・・・・・・・川口 覚

何故ネクスト・シアターにまで手を伸ばしたかというと、やはりシンベリンの弟王子・川口覚くんのオイディプス王を観たかったからです。しかし、まさかの主役ダブルキャスト。モーツァルトも同じ手を使われてまんまと両バージョン行ってしまいましたが、今回は日程合わずでクレオンの川口くんのみになりました。・・・・・が、よかったです!とても。

ネクストシアターの役者さんたちは「蒼白の少年少女」というだけあって、みんな若い!そして熱い!20人以上のコロスがユニゾンで語り、全員で三味線をかき鳴らす様には圧倒されました。

古代ギリシャ三大悲劇詩人(世界史でエウリピデス、あいすきゅろすてソフォクレスって覚えませんでした?)のひとり、ソフォクレスが紀元前427年頃に書いた戯曲「オイディプス王」です。近親相姦、目潰し、首吊り、血だらけという4大苦手要素満載なため、今までパスしてきましたが、やっぱり凄かったです床は汗と血糊でえらいことになっていました。

インサイド・シアターというのは、さいたま芸術劇場の舞台の上に三方囲んだ客席を設置した仮設劇場です。通常の客席はクローズしてあって一瞬方向がわからなくなりますが、役者が静かに登場してくる方向が舞台奥だと思うので、センター客席の後ろが通常客席なんでしょう。私は開演10分前に入ったのでセンターはすでに満席。向かって左の2列目に案内されました。最前列があいていましたが、きっと役者さんのあんなものやこんなものが飛んでくるだろうと思って・・・・案の定、若い役者さんたちの口しぶきは半端なかったです。

オイディプス役の小久保くんのセリフ量は膨大。今日は前楽なせいか、喉が潰れそう。目をつぶって聴くと、吉田鋼太郎さんの発声、声質によく似ていました。将来は吉田さんのような役を目指しているんだろなあと思わされました。クレオン(オイディプス王の妻の弟でテーバイの摂政)役、川口くんは月桂樹の冠をつけてさわやかな笑顔で登場!(話が話だけに、笑顔はこの時のみ)川口くんもやや喉が苦しそうな場面もありましたが、知的で冷静なクレオンを自分のものにしている感じがありました。やっぱりすごい。そして素敵。目がはなせません

それとは知らずに実の父を殺し、それとは知らずに実の母との間に子を生し、その忌まわしい穢れが国を苦しめていると知り、もがき苦しみ自らの目を潰すどろどろの物語。。。。蒼白の少年少女たちの熱演に圧倒されて声もでない2時間でした。難を言えば、オイディプスの母=妻なら、もうちょっと年の差感があった方がいいのでは?野村萬斎さんの時は麻実れいさんだったような。あれくらいの姉さん女房でないと説得力がないかもと思いました。でも妃イオカステ、綺麗な人でした。土井睦月子さんという方です。

チラシ束の中に蜷川さんが狭心症で1月に入院し、演出を演出補の井上尊晶さんに託したというご挨拶が入っていました。入院前には稽古場に現れて強烈なダメ出しをされたとか。ヘンリー4世も続くので、無理しないでご静養されますように。

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