出演:大沢たかお 樹里咲穂 杏 篠井英介 古川雄大 中村まこと 石橋祐 阿部よしつぐ 角川裕明 麻田キョウヤ 杵鞭麻衣ほか
演出;鈴木勝秀
大沢たかおファイナルということで、つい赤坂へ足が向いてしまいました。
今回は杏さんがクリスティーンということでしたが、杏さんは初舞台の初ミュージカルで、本日初日。
登場シーン、町で歌いながら楽譜を売ってるシーンでは、どうなることかと思いましたが、ファントムに見染められてレッスンを重ねるうちにだんだんお上手になっていらっしゃいました。
・・・ただ、まだ「誰もが聞きたくなるような天使の歌声」までにはもう少しレッスンが必要かも。日を追うごとによくなっていくんでしょうね。
真っ白なドレス姿はさすがでした。美しい!
この「ファントム」は四季「オペラ座の怪人」よりももっと人間的な感じ。クリスティーンもその辺にいるギャルのようだし、ディーバ・カルロッタはテナルディエ夫人かと思うような迫力です。樹理咲穂さんが楽しそう!フィリップ・シャンドン伯爵(ラウルにあたる人)は金持ちの軽いボンボン風で、クリスティーンが彼に魅力を感じるようにはみえないなあ。。。ファントムに至っては、せつなくて悲しくて、最後のほうは迷子になった雨の中の仔犬のようです。
ファントムの出生の秘密を握る元支配人、篠井英介さんのキャリエールがいい味です。ミーハーな気持ちで大沢さんを観に行ったのですが、樹理さんと篠井さんに惹きつけられました。
アンサンブルには阿部よしつぐさんや角川さん、キョウヤさんもいて、歌声に厚みがでています。ファントムを追い詰める曲はジキル&ハイドの「事件!事件!」を思わせます。声楽の人も何人か。角川さん、よしつぐさんはギャルソンや警官、ビストロの客など、いろんな場面に登場します。クリスティーンの初舞台チケットを求めるお客の角川さんは、最前列の人に、「初日に最前列ですか。今年の運、使い果たしましたね。」と客いじりしてました。
客席には世界のオザワ、小澤征爾さんほか、キャップを目深にかぶって大きなマスクをかけている役者風の方がたくさんいらっしゃいました。たぶん2幕の予定だったと思いますが、50分くらいのところで意味不明の5分休憩がありました。何かトラブルだったかな?8時30分ころにもう一度20分の休憩あり、終演は10時をまわっていました。初日ながらオールスタンディングとなり、カーテンコールの大沢たかおさんのさわやかすぎる笑顔にハート持っていかれました