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Festival
アメリカに住むMesaから届いた絵葉書を読んだ後にスコットランドの知人に会ったのでハロウィンについて聞いてみることにした。
もともとハロウィンはケルト民族の祭りで「夏の終わり」を意味する。ケルトの暦では11月1日が新年なので10月31日あるいはその前後に行われる火祭りが発祥だったという。
印象的だったジャコランタンについて尋ねると、何とスコットランドではカボチャではなく、Turnip(ターニップ)という大きなカブで作るとのこと。ハロウィン=カボチャのイメージだったのでビックリ。そして大きなカブと聞くと、昔々読んだロシアの民話の絵本を思い出した。
もう少し詳しく知りたくて帰ってから調べてみた。まずケルトの火祭りとは死者を迎えるもので、その目印としてロウソクに火をともし、ご馳走を用意するそう。まるで日本のお盆と一緒である。
また悪霊や魔女もさまよい歩くので、魔除けの灯り、災いを避けるための捧げものという意味もあり、また仮面をつけて追い払うことが仮装につながったらしい。アメリカでハロウィンが盛んなのはアイルランドからの移民が多いからということである。
ターニップはスゥエーデン原産の西洋カブでスゥイードとも呼ばれている。日本のカブと違って大きく、皮が固いので、カボチャと同じような感覚でジャコランタンを作ることができそう。スコットランドの伝統料理である羊の内臓の腸詰「ハギス」にマッシュして添えられるというからポピュラーな野菜だということもわかった。
スコットランドの大きなカブで作ったランタン。死者と向き合い、新しい年の幸せを願う人々の思いを灯りに託している。(さ)
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スコットランドで使う大きな蕪って、ルタバガ(スウェーデンかぶ)のことですよね。
甘みがあって美味しいルタバガ、ランタンにもなるなんて万能野菜!
今年はもう間に合わないけど、来年ルタバガでランタンを作ってみようかな。
私は以前、冬至とクリスマスに関してローマに至ったミトラ教の関連で書きましたが、一説によると、ペルシャからローマへミトラ教を持ち込んだのは、ケルト人らしいです。私は、多かれ少なかれ、ケルト(ドルイド教)の太陽信仰も地中海世界とつながりを持っていると思っているし、逆にローマに渡ったミトライズムには、ケルト神話の要素が色濃く残っていると感じています。
ハロウィーンもクリスマス(冬至)も、本来はキリスト教的というよりも、太陽、それから死と再生に関わった古代の多神教の名残。キリスト教のことを知ろうと思えば、それ以前に遡っていくことができるから、どこまでも興味深いですね。ひとつの宗教が形成されていく過程に、どれだけ多様な民族の祈りが込められているか…考えると感慨深いものがあります。
だから、さらささんの最後の一文に、ぐっと来ました。
現在のハロウィーンの姿と、
私が言葉を聞いてイメージする姿は何だか違って、
死者を迎えると同時に魔を避ける灯、火祭ときき、
か・な・りしっくりきました。
本当に、たくさんの祈りが込められているんですね☆
ターニップはスゥエーデンかぶです。ルタバガとも言うのですね。調べてみるとこちらの名前の方が一般的のようでウィキペディアにも出ていました。ありがとうございます!
タヌ子さんは召し上がったことがあるのですね。甘くて美味しいとのこと、食べてみたいです。
来年はぜひ、カブのランタンに挑戦してみてくださいね。
mitraさんの記事、覚えていますよ。ローマにミトラ教を持ち込んだのはケルト人という説があるのですね。私もケルトの太陽信仰と地中海世界につながりがあると思っています。
クリスマスやハロウィンをキリスト教以前の視点で眺めるのは興味深いですね。そして死や再生に関わる人間の祈りを考えると時代や民族、宗教を超えた何か深い共通意識を感じることができるような気がします。
アメリカはもちろん、最近、日本にも定着しつつあるハロウィンは秋の大きなイベントという感じですよね。
それはそれで楽しいのですが、私もyuuさんと同じように「火祭り」であり、祈りであると知ると本来の意味を知るとランタンの火がもっと深く心に響くようでした。
私も由来も何も知らず、ただかぼちゃを使うとしか思っていませんでした。ケルトの火祭りにつながるものとは!!
ケルトはそこの文様が組紐文様や動物文など独特のものがあり、これが文化のつながり捕り手どんな位置にあるのか気になりますね。
またケルトの人々の祈りにつながる大切な行事だと聞いてハロウィンに抱いていたイメージが変わりました。
組紐文様や動物文ですか・・ケルトの文化的な面ももっと知りたいと思います。
miriyunさんのところにもまた伺いますね。