ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

くもの日

2012年09月14日 | 生き物 自然

 

今年は、例年になく蜘蛛の数が多い(気がするだけで確証はない)。庭の蜘蛛は毎日手作業で駆除するのだが(しないとそれこそ蜘蛛の巣だらけになってしまう)、毎日毎日朝晩やっても、翌日には、待ってたかのように新たな蜘蛛の巣が同じ場所にできている。一体何処から送り込まれるのか、と思うほどだ。盛夏にかけてが一番活発だったようだが、秋口になればなったで違う種類の蜘蛛が出現する。よくしたものである。

庭の蜘蛛はそんな状況であるが、この時期更に凄い事になってるのが諏訪湖畔。これも毎年のことだが、大型の女郎蜘蛛が活動し始めるのだ。このジョロウグモ、見るからに怪しげな風体で、しかもでかいときている。9割方の人は気持ち悪いと思うのではないだろうか。それではその大きさをほぼ原寸大で。太ったのと長いのを。

湖畔沿いの木には殆んどこのような巣が張ってあるのだ。全体では相当な数だろう。それが木と木の間に張ってある場合、次のようなことになる。

試しにこの巣を突っ切ったら、その蜘蛛の糸の粘着力の強いこと。綿飴の溶けかかったやつのようにべたっとしていた。これだったらヤンマも逃げられない。いずれにしろこれだけ蜘蛛がいるということは、餌が豊富ということである。ガガンボが捕らえられていたが、今だったらトンボは、アカネ類辺りが狙われるということなのだろうか。

 

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ベトナムか

2012年09月13日 | 生き物 自然

 

また、諏訪湖に注ぐいくつかの川を遡る。比較的大きな川に沿って移動する。絶対数は少ないがたまに見られるのはギンヤンマ。パトロール中だ。その途中、殆んど水の動きがない淀みのようなところに、ギンヤンマより一回り小さいヤンマがパトロールしているのが見えた。何だろうと暫く留まりじっと観察する。すると、何とそれは、先週人生初の目撃を体験したマダラヤンマ(9月6日の記事)ではないか。またまた遭遇するとは凄い確率だ。違う川で、距離的にはそこそこ離れているから同じ個体ではないと思いたいが、どちらもオスでその可能性は否定できない。しかもどちらも川。来年また目撃できたら発生の可能性は高くなるが、現時点ではどちらとも言えない。

今回は止まらなかったので写真も撮れなかった。それにしてものマダラヤンマだが、興味のない人にとっては全く何の価値もないのだが、個人的には相当価値が高いのだ。例えて言えば、そこらの、松茸山ではない普通の山に入ったら、立派な松茸と遭遇した、以上の出来事なのだ。或いは、偶々旅行先のパリのカフェに入ったら、隣の席にアンジェリーナ.ジョリーが座っていた、以上の出来事なのだ。もし定着していたならこんな喜ばしいことはない。それは同時に、それだけ環境も回復してきたということを意味しているのだから。

新たな写真はないので、更に上流にいたメガネサナエとミヤマサナエの写真を。遠目で見分けることの難しさが分かっていただけると思う。大きさはメガネサナエ(一枚目の写真)の方がやや大きい。

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ワインの葡萄

2012年09月11日 | 食べ物

 

そろそろワインも新酒作りに取り掛かる頃だと思うが、この前T君のところで、初めてシャルドネとピノノワールの本物を食べた(見るのも初めて)。ブルゴーニュワインの白赤の代表的な葡萄だ。左の緑がシャルドネで右がピノノワール。写真では大きく見えるが、大きさはデラウェアくらいとかなり小粒。始めは飾りかと思っていたが食べて良いですよと言うので早速いただいた。味はというと、これが結構濃厚で、甘み酸味とも強く美味いのだ。唯、可食部が少なく種のしめる割合が大きい。殆んど種みたいなものだ。しかし、これだけ濃いのでしっかりしたワインが出来るのか、と、コートドールの斜面を思い浮かべながらブルゴーニュワインの芳醇さを想像したのだった(かなり脚色)。

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プリンターの危機

2012年09月10日 | Weblog

 

昨日プリンターを使ったら、色の出具合がかなりおかしかったので早速ノズルのチェックをしてみると、今までにないくらいの激しい詰まり症状を呈していた。となればクリーニングである。唯、このクリーニング、インクが相当残っていても交換の指示が出て、かなりもったいない。のだが、交換しないと一向にクリーニングできないので仕方無しにその指示に従う。今回も命令が出たので黙って従う。

いつもなら一回やれば回復、頑固なときでも四五回で正常になる。今回の症状は一寸重症だから三四回か?などと思って開始した。ところが、クリーニング終了してチェックして見ると、何と最初より更にひどい状態になっていた。これは、純正ではない安いインクを使ったせいかなどと原因を考えてしまった。取り敢えずもう何回かクリーニングをやってみた。インクはどんどん減っていく。そしてチェック。駄目で同じことを繰り返しまたチェック。もう少しという状態でまたひどい状態と、なかなか完全に回復できない。何度やっても同じで、とうとうギブアップ。このプリンター、貰い物で結構古いものだから寿命なのかもしれない。根本的に何処かおかしいのかと思うが、ひょっとしたら安インクのせいというのも決して否定はできない。

というわけで、インクはたっぷりあるがプリンターは使えないという状態になってしまった。A4サイズに関してはもう一台のものが使えるので何とか大丈夫だが、第三号がなかなか出る気配のないTac通信はいよいよこれで難しくなってきた。

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健さん

2012年09月09日 | 映画

 

高倉健のドキュメンタリーを見たのだが、やはり健さんは普段から健さんであった。生き方そのものが出るのが人間だから(だったか?)、というようなことを言っていたが、しょうもない妄想とかしないのだろうかとつい妄想してしまった。

で、改めて健さんのフィルモグラフィを見てみると、まず物凄い数の映画に出ていることに驚く。一年に10本なんて、今では到底考えられない。それだけ映画が隆盛であったということであるが、確かにこれだけ出てると、まともな人間ならば自分のやってることに疑問を感じるかも知れない。ある時から、自分の納得するものしか出ないことにした、らしい。映画自体衰退し始めたので、結果的には歩調を合わせることになった。

一般的には、名優然としたヤクザ映画以降の渋い健さんが好まれてるかと思うが、個人的には役者としてもそのヤクザ映画の頃の健さんのほうが好きである。昭和残侠伝のころの目がぎらぎらした健さんに魅力を感じる。唯、映画としてはどれも似たような感じで区別がつかないところが残念である。そこで代表する映画としては、凛々しい隊長役が印象的なアルドリッチの燃える戦場(1970年)を挙げたい。一番最近に見た健さんが出てる映画なので印象深いということはあるが、特殊な状況(第二次大戦時の日本軍占領下のある島)下でイギリス軍と対峙する健さんの正々堂々とした姿は魅力的だ。同じような外国映画としてはブラックレインがあるが、あの時はすでに渋い健さんが確立されていた。やはり個人的には燃える戦場の方である。アルドリッチの映画であるというのもポイント高い。


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無料映画の見方

2012年09月08日 | 映画

 

久しぶりにGYAOの無料映画を覗く。ここのそれぞれの映画には、視聴者の☆評価が平均点で表示されるようになっているのだが、これは、食べログなどの点数表示と同じ方式だろう。だから、食べログと同じような傾向があることを念頭におかないといけない。この手の投稿をしたがる人間にはあるタイプがあるとか、そのまま信用するにはあまりに知識(映画的な)がないとか、要するに鵜呑みにはできないということである。しかも、良質な映画ほど平均すると低くなるという傾向があることは押さえておかなくてはいけない(GYAOにはその手の映画はあまり多くなく、基本娯楽作品であるが)。

それらを踏まえた上でこの評価だが、実はある点においては信用できるのだ。五つ星が最高なのだが、その平均が三つ星以上である場合その映画は見られるということが言えるのだ。但し、この見られるという意味は、面白い或いは良い映画という意味ではない。最低限の基準で、ちゃんと映画の態をなしているかという意味である。これはそのままそれだけひどい映画が多くあるということでもあるが、確かにひどいB級どころかC級作品がごろごろしてるのがGYAOである。そんな作品があっても無料なので文句は言えないのだが、事実は事実なので、見るほうとしてはそんなどいものに当たるのは避けたいところである。

で今回見たものは、日本映画のすべては海になるという2009年の全く知らない作品だった。それぞれ問題を抱えた人間が、新たな人間関係を模索するという内容の映画で、これといった冴えた演出があるわけでもなく決して進んでみようと思う映画ではないが、テレビドラマよりはきちんと作ってあるので、これはあまりにひどい、と思うこともなかった。平均点四つ星というかなり良い評価だったが、これに関しては、例えばアントキノイノチを良い映画だと思う人が多いというのと同じようなことだと思う。

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ツイッター風に

2012年09月07日 | Weblog

 

昨日の日本代表対UAE、まず何のための試合かという点で疑問あり。香川も全くキレなく駄目。全体の連動した動きが見られずしょぼい試合であった。

平成維新の会(名前は大時代的)の公約、議員の定数半減など個人的にも支持するものは多い。背景には、他の党が結局自分たちの痛みとなることに関して何も手を付けられないという、そんなことすらできないのかという一般国民の呆れと厳しい視線。最早、無駄飯食いの烏合の衆としか見られていない。

そんな時、この党ならやってくれるという期待は増す。唯、面子を見てみると、東国原とか安倍ちゃんとかポンコツがまるで有能な人間の如く取りざたされている。人材不足という感は否めない(これは全体の傾向なので、なおさら数を減らすというのは論理的な話)。

問題なのはこの党の基本的思想。支持する人は、徴兵制とか核武装についても本気で考えないといけない。

それにしても安倍ちゃんだが、ここに来ての唐突とも思える浮上は、何やら裏で動いている勢力の存在を思わせる。一体どういうシナリオを描いているのだろうか。

 

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ま、ま、マダラヤンマ!

2012年09月06日 | 生き物 自然

 

諏訪湖に注ぐ近くの定点観察川をいつものように観察しながら下っていく。いつものようにメガネサナエが出っ張りのコンクリートの部分に止まっている。数は今頃からが一番多い。

ミヤマサナエも混じっているが、最近は目視だけでは良く分からない(視力のせい)。写真に撮って拡大して初めて分かるというパターンになっている(不本意ながら)。川面を飛んでいるのも多い。そして、ヤゴが多く上陸したある区間に差し掛かったとき(7月16日の記事)、柳の先端にぶら下がっているあるトンボの姿が目に入った。その時点で、あまり見たことないものだということは分かった。ヤンマ系であることも分かった。静かに近付き、まずは遠目から一発。いきなり接近して飛ばれたら元も子もないからだ。過去それで何度悲しい思いをしたことか。目視した時点で、自分にとっては初めてのトンボで、多分あれというおおよその見当は付いた。

1.5メートルほどの距離を更に1メートルに縮めようとしたら、それは飛び立ち、水面を往復する行動に移ってしまった。一枚撮っておいて良かった。唯、ちゃんと撮れているかはその時点では不安だった。結果、遠い割にはそこそこ撮れていたのでほっとした。

で、このトンボの正体だが、マダラヤンマというトンボだ。先週のオオルリボシヤンマに近い種で模様も似て、どちらも青色(瑠璃色)がきれいだが、マダラヤンマの方がより青色部分が多く、大きさはマダラヤンマが一回り小さい。人気のトンボで、有名な発生地には全国からトンボマニアが集まるらしい。この辺りで発生しているという情報はないが、何故だかこんなところで遭遇した。これは僥倖である。何処か近くで発生してるのなら非常に喜ばしいことだが、単にはぐれたものがたまたまここに流れ着いたという可能性のほうが高い。しかも、住処は川ではなく、池などの止水というのが本来なのだ。まあいずれにしろ、この思わぬ遭遇は素直に嬉しい。日本で、メガネサナエとマダラヤンマを同時に見た人間は私だけではないかと思うくらいだ。

参考までに、先週のオオルリボシヤンマの写真をもう一度。

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カール.パーキンス

2012年09月04日 | 音楽

 

カール.パーキンスという名は初めて聞いたが、有名なロックンロール歌手ということだった。急にどうしたかというと、ビートルズマニアのS氏が、そのカール.パーキンスを中心としたセッションのDVDを持ってきてくれたのだ。Carl Perkins and Friends:A Rockabilly Session(1985製作)という、イギリスBBCテレビ製作のテレビ番組なのだが、ビートルズマニアとどういう関係があるかというと、そのセッションには、ジョージ.ハリスン、リンゴ.スターがさんかしているのだ。他には、エリック.クラプトンも。元々彼らはこのカール.パーキンスを敬愛しているらしく、番組の中でも実に楽しそうに演奏かつ歌っている。

これも勿論知らなかったことだが、ブルー.スエード.シューズはカール.パーキンスの作品だったのだ。どうしてもプレスリーというイメージがあるが、本家はカール.パーキンスだったのだ。それにしても、皆乗りがいい。カール.パーキンスの歌い方は厭味がなく、カントリー歌手っぽい自然な歌声で、個人的にはプレスリーより好きである。クラプトンの演奏は矢張り上手いし、リンゴの歌は味があるし、ジョージハリスンの歌い方は独特なフシがあり矢張り好きだ。全体的に向こうの人の歌は、日本人で見られるようなひどいレベルということはまずない。レベルが根本的に違う。セッションに参加はしてなかったが、ロイ.オービソンもチラッと出てきて、カール.パーキンスに賛辞を送っていた。ジェリー.リー.ルイスも同じく。唯一つ残念なことは、ロックンロールとロカビリーの違いというのが未だに分からないということだ。

 

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プレミアからサマートリュフ

2012年09月03日 | サッカー

 

毎年のことであるが、昨日までの暑さがまるで嘘のような秋の風、と感じる変わり目の日が必ずある。昨日がそうだったが、そうなると今度は、暑い暑いと文句を言っていた夏の日差しが急に恋しくなる。こんな勝手なことを思うのも毎年のことである。

深夜、アーセナル対リヴァプールを見た。アーセナルがポドルスキ(元ケルン)の得点などで2-0の勝ち。しかしロシツキーがいないと、華麗なパスワークもあまり見られないので、アーセナルらしさも感じられない(と如何にも詳しそうな解説をしたが、かなり適当)。気になるマンチェスターUは、対サウサンプトン(李や吉田がいるチーム)、後半ロスタイムに逆転し3-2の勝利。全てファンペルシの得点で、完全にファンペルシ様様の試合だったようだ。香川は途中交代で、あまり出来は良くはなかった、らしい。唯、得点パターンが、個人頼みに偏ると、香川の出番は少なくなる。ルーニーとのコンビネーションは可能性を感じたが、他の選手とはなかなか息が合わない。

話はガラッと変わるが、T君から貰ったサマートリュフの残りをパスタにかけて食べた。前回、ステーキの即席赤ワインソースに入れたときは、今一つ香りが効果的ではなく、その存在感を発揮できなかったが、今回のパスタでは、それなりに香りを感じることができた。あまり手をかけずにシンプルに食べるのが一番のようだ。実際そんな食べ方が多いが、それなりの理由があったわけである。

 

 

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色んな嗜好

2012年09月02日 | Weblog

 

T君は最近ももいろクローバーZにはまっている。フランスで開催されたジャパンエキスポでのライブ映像を見て、フランスでは凄い事になってるんですねえとしきりに感心していた。フランスで日本のオタク文化が受けていることは知っていた。ジャパンエキスポというのが開かれて、コスプレの若者が熱狂しているというのもニュース映像で知っていたが、特にももいろクローバーZが人気だというのは知らなかった。T君曰く、AKB48なんて全然駄目ですよ、であった。そして、ユーチューブにあるから今度見てくださいよ、と強く勧めた。

それをふと思い出し見てみたが、はっきり言って、人数の違い以外でAKB48との違いは今一つ分からなかった。どっちに関しても何処がいいのかさっぱりだったのだが、その違いは大きいらしい。そう言えばT君はパヒュームも良いとか言っていた。T君のこれらに対する嗜好は、音楽性ではなく、どうも元々のバルテュス好きという部分が大きく影響しているようだ。この辺りは、あまり掘り下げない方が良さそうだ。

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テレビドラマの凋落

2012年09月01日 | Weblog

 

テレビドラマの長期低落傾向は変わらないようだが、昨日、偶然「黒の女教師」というドラマを見た。と言っても終わりの15分ほど。何故かというと、チラッと見たとき、朝の連ドラ「梅ちゃん先生」にでている役者が、どうやらこの回の中心であるような役どころで出ていたからだ(連ドラでは集団就職で上京した工員役)。因みに、テレビドラマで見ているのはこの「梅ちゃん先生」だけである。断っておくが、このドラマが特別優れているから見ているという訳ではない。

で、この「黒の女教師」というドラマだが、テレビドラマにありがちな、誇張し単純化されたキャラクターの人物が、殆んど漫画のような世界を展開させていくという、一言しょうもないドラマで(こんなのばかりである)、視聴率が上がらないのも当然だという内容だった。但し、視聴率が高ければ優れたドラマか、とは決して言えないのもまた事実である。主役の榮倉奈々は、映画では結構良い役者として活躍している(東京公園など)。

それよりこのドラマ、「梅ちゃん先生」の出演者は、最初に気付いた一人(梅ちゃんでは工員役の)だけではなく、確認できただけでも他に三人もいた。これは、単に使える役者が少ないからなのか、或いは、ドラマ業界がじっくり役者を育てる環境を放棄した結果なのか、いずれにしろ、いまのテレビドラマの世界の貧困振りを表しているのではないだろうか、などと、テレビドラマに興味のない人間は想像してしまった。

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