カール.パーキンスという名は初めて聞いたが、有名なロックンロール歌手ということだった。急にどうしたかというと、ビートルズマニアのS氏が、そのカール.パーキンスを中心としたセッションのDVDを持ってきてくれたのだ。Carl Perkins and Friends:A Rockabilly Session(1985製作)という、イギリスBBCテレビ製作のテレビ番組なのだが、ビートルズマニアとどういう関係があるかというと、そのセッションには、ジョージ.ハリスン、リンゴ.スターがさんかしているのだ。他には、エリック.クラプトンも。元々彼らはこのカール.パーキンスを敬愛しているらしく、番組の中でも実に楽しそうに演奏かつ歌っている。
これも勿論知らなかったことだが、ブルー.スエード.シューズはカール.パーキンスの作品だったのだ。どうしてもプレスリーというイメージがあるが、本家はカール.パーキンスだったのだ。それにしても、皆乗りがいい。カール.パーキンスの歌い方は厭味がなく、カントリー歌手っぽい自然な歌声で、個人的にはプレスリーより好きである。クラプトンの演奏は矢張り上手いし、リンゴの歌は味があるし、ジョージハリスンの歌い方は独特なフシがあり矢張り好きだ。全体的に向こうの人の歌は、日本人で見られるようなひどいレベルということはまずない。レベルが根本的に違う。セッションに参加はしてなかったが、ロイ.オービソンもチラッと出てきて、カール.パーキンスに賛辞を送っていた。ジェリー.リー.ルイスも同じく。唯一つ残念なことは、ロックンロールとロカビリーの違いというのが未だに分からないということだ。